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インクカートリッジはドイツ語で Tinten-Kartusche、他には

翻訳会社の社内翻訳者になって変わったことの1つに、土日祝日に翻訳作業をしなくなったことだ。
個人事業主のときは、平日に銀行窓口での手続きや郵便局巡りをして、その分を土曜日に回したこともあった。

ということで今日は、自転車で買い物に行ってから、教会で発表する資料の最終版を作成した。
聖書の話というのは、神学の専門家ではない私にはハードルが高いものだが、現在考えていることを参加者に示して、対話をしながら理解を深めたいという方針で臨むことにした。

今日はもう1つ、ドイツ特許庁のHPで検索をしてみた。
depatisnet.dpma.de/DepatisNet/depatisnet

仕事としてではなく、専門の有機化学の特許をいくつか見て、最近の技術の他、新語や表現の例を探してみたかった。

検索ワードとして、Anmelder に Merck の知財管理会社である Merck Patent GmbH を入れた。
対象を限定するために、Volltext に Übergangsmetall (遷移金属)を入力して検索した。

ドイツのメルクは液晶でも有名だが、それは先月検索済みなので、今回は遷移金属で検索して、異なる特許が見つかるようにしてみた。

そして、結果の2番目にある 2017年9月21日公開の DE102016003104A1 をダウンロードすることにした。

名称は、Behälter umfassend eine Formulierung enthaltend mindestens einen organischen Halbleiter で、有機半導体の性質を持つ有機化合物を含む物質を入れる容器だ。

読んでみると、有機半導体で回路を作るために、インクジェットプリンターでその物質を印刷するようだ。
ということで、その容器は、いわゆる 「インクカートリッジ」 ということになる。

それで、「インクカートリッジ」 に相当する単語を探してみると、Tinten-Kartusche であった。

Kartusche は、一般的な独和辞典で調べると、次のように出ている(小学館独和大辞典第2版)。

Kartusche f. - / -n 1 [軍] (砲弾の)薬筒. 2 [建] カルトューシュ(バロック様式の巻き軸装飾)

編集年がより新しい別の辞書でも、「カートリッジ」 という訳語は採用されていなかった。

他にはどのような表記があるのか、インクジェットプリンターのメーカーなどで調べてみると、ハイフンなしの Tintenkartusche の他に、Druckerpatrone、Tintenpatrone があった。

他にもあるのか、Patrone と Kartusche の違いはあるのかなど、時間があるときに調べてみよう。

また、21世紀になってドイツ語論文が激減したので、ドイツ企業の特許で化学用語も確認してみようと思う。



テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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