私に牧師になるように勧める人が複数いる

(最終チェック・修正日 2017年10月21日)

私が聖書を実際に読み始めたのは、7年前である。
1年以内に全部読む人もいるが、私はまだ、通読したことがない。
聖書は順番に読む必要はないため、そのときに開いたところを読んで、関連する聖書箇所に移って読んでもかまわない。

そんな初心者のような私だが、教会では複数の人から、牧師になるように勧められている。
50年以上も教会で活動していると、牧師に向いている人が判別できるのだろうか。

先日も、少人数での会合であるが、信仰と現実の社会との狭間で感じる葛藤について、聖書を引用しながら話したので、人前で話すことに向いていると思われてしまったようだ。

教会の役員に推薦されるという話もあり、どちらかを選べと言われれば、役員かもしれない。

役員は、まず候補者として推薦される必要があり、その後、総会での投票で、得票数の上位者から順に任命される。
そのため、私を役員にしたい人がいたとしても、多くの会員が同じ考えを持っていなければ、役員には選ばれない。
システムはそうだが、役員に選ばれるのは、時間の問題だと思われる。

「罪の意識・悔い改め・回心」 という、日本社会では生まれにくいものを重視するためか、そして少子化の時代ということもあって、キリスト教徒は増えていない。
そのため、どこの教会でも人材不足に悩んでおり、現在の役員が引退すれば、希望しなくても私が引き継がなければならないだろう。

私よりも忙しい人でも役員をしているので、翻訳で疲れたから日曜日は教会の仕事をしたくない、などと言い訳しても通用しないだろう。
ただ、あまりに責任が重い役割を与えられて、うつ病寸前の状態に追い込まれた役員もいた。
その人は、人間関係で疲れたこともあり、別の小規模な家族的な教会に移ってしまった。

別の人の場合、役員候補者に推薦されただけで悩んでしまった。
実際には次点となり、補欠ということになったのだが、役員の誰かが転勤や病気などで辞任すれば、繰り上げで役員となる。
役員に向いていないと悩んでいるのに、ある会員が責めるような発言をしたことで、教会に来られなくなってしまった。

他にも類似のケースがあり、私が祈るときには、このような来られなくなった人たちと、もう一度教会で一緒に活動できる日が来るように祈っている。

そのため私も、多数の会員の期待が集まりすぎて、精神的に潰れてしまうのではないかと恐れている。
そんな心配をしている私に、牧師になるように勧めるのは、なぜだろうか。

中学と高校の理科の教員免許を持つ私は、宗教の免許ならば取得してもよいかなと思っている。
キリスト教主義の学校は全国にあり、年齢制限はあるかもしれないが、理科の教員をしながら、生徒に聖書を教えるということも可能となるだろう。

そのようなことを話したこともあるので、それなら教員ではなく、牧師にしようと思ったのだろうか。
また、ドイツ語がわかるということで、神学論文を楽に読めると思われたのかもしれないし、古典ギリシャ語やヘブル語も、すぐに読めるようになると思ったのかもしれない。

ただし、神学校では牧師の養成を行っているため、教員免許だけほしい人は歓迎されない。

そもそも、学費を貯めておかねばならない。
3年次に編入するとして、神学修士を取るまで、4年間の学費が必要だ。

60歳まで翻訳を続けてから、確定拠出年金を受け取れば、学費を払うことは可能かもしれないが、65歳から牧師を始めて80歳で引退するという、そのような第二の人生はあまり実感が湧かない

つまり現時点では、召命というものを感じていないのだ。
これまで感じたメッセージは、苦しむ人の隣人になることだと思っているが、それは牧師ではないように思われる。

勤務していた研究所が閉鎖されて、翻訳者として転職した意味を考えると、もしかすると、ルター訳聖書を使ってドイツ語学習教材を作り、ドイツ語を学びながら、実はイエス・キリストに出会う機会を与えることかもしれない。

牧師になるように勧めている人たちは、神のメッセージを伝言しているのか、それとも本人の願望を話しているのか、それはわからない。
人間の思いが強いと、間違った方向に進んでしまうので、慎重に検討しなければならない。

教会では、悪気はないのだが、熱心な信徒が自分の願いを誰かに託そうとして、精神的に追い詰めてしまうことがある。
私に勧めている人たちに、その真意を聞くのは少々怖い気もするので、そのままにしておこうと思う。

日曜日に疲れて、翻訳の仕事ができなくなると困るので、できないことは断ることにしたいものだ。

テーマ : 宗教・信仰
ジャンル : 学問・文化・芸術

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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