ドイツMycroProsの古細菌を使ったメタン生成プラントを導入しよう
特許翻訳の仕事に直結するかどうかはわからないが、ドイツで開発されている新技術についての情報収集を、不定期ではあるが行っている。
主に新聞の報道から探していて、特に環境問題への対策技術に関心がある。
その中には、日本でも導入してほしい技術もある。
日本は独自技術の開発にこだわるようだが、プロジェクトへの人材や資金の投入が中途半端なので、ドイツから導入した方が早いと思う。
テレビ番組などで、日本はすごい、という印象を持たせようと頑張っているが、ここは現実を認めて、他国からなんでも金で買えばいい。
今週注目したのは、MycroPros のメタン生成技術である。
技術の紹介サイトは以下の通り。
micropyros.jimdo.com/verfahren/
ちなみに、特許は、DE102012221286A1 で、これはドイツ語で出願された。
風力発電や太陽光発電の余剰電力を捨てずに水の電気分解に利用して水素を生産し、その水素と二酸化炭素との反応を、古細菌の一種であるメタン菌を利用して、高効率でメタンを生産するものだ。
以前から、Power to Gas 事業がドイツでは発展している。
その紹介として以下の資料を参考に挙げておこう。
www.mitsui.com/mgssi/ja/report/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/131115du_goto.pdf (三井物産の資料)
www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy/suiso_nenryodenchi/co2free/pdf/001_03_00.pdf (NEDO新エネルギー部の報告)
www.audi-mediacenter.com/en/audi-e-gas-slash-audi-g-tron-240 (Audi e-gas)
従来技術では、水素と二酸化炭素との反応に使う化学触媒は、高温の反応温度が必要であったり、アンモニアや硫化水素などが触媒毒となって反応が止まるなど、欠点もあった。
古細菌を使うメタン生産システムでは、100℃以下の比較的低い温度で反応が可能で、アンモニアなどが含まれていても反応が進むことが利点である。
二酸化炭素源として、下水処理場やバイオマス発酵プラントなどを使う場合、アンモニアや硫化水素を除去する必要がないため、特に有利である。
更に、バイオマス発酵で、ある程度のメタン発酵をさせておき、メタンと二酸化炭素との混合物を得て、これを続けて水素と反応させることも可能だ。
天然ガスと比較した場合のコストの問題はあるものの、風力発電などの余剰電力を活用する方法でもあるし、国内で再生エネルギーの循環ができる点も、将来のために早めに導入すべき技術だと思う。
先に示したNEDOの資料にもあるように、日本では水素の生産に力点が置かれているようで、メタン生産には言及していない。
需要を考えるとメタン生産を目標にした方がよいと思うし、大規模太陽光発電所の電力の受電を大手電力会社が拒否している現状では、メタン生産のために利用する方針に転換すべきではないか。
主に新聞の報道から探していて、特に環境問題への対策技術に関心がある。
その中には、日本でも導入してほしい技術もある。
日本は独自技術の開発にこだわるようだが、プロジェクトへの人材や資金の投入が中途半端なので、ドイツから導入した方が早いと思う。
テレビ番組などで、日本はすごい、という印象を持たせようと頑張っているが、ここは現実を認めて、他国からなんでも金で買えばいい。
今週注目したのは、MycroPros のメタン生成技術である。
技術の紹介サイトは以下の通り。
micropyros.jimdo.com/verfahren/
ちなみに、特許は、DE102012221286A1 で、これはドイツ語で出願された。
風力発電や太陽光発電の余剰電力を捨てずに水の電気分解に利用して水素を生産し、その水素と二酸化炭素との反応を、古細菌の一種であるメタン菌を利用して、高効率でメタンを生産するものだ。
以前から、Power to Gas 事業がドイツでは発展している。
その紹介として以下の資料を参考に挙げておこう。
www.mitsui.com/mgssi/ja/report/detail/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/131115du_goto.pdf (三井物産の資料)
www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/energy/suiso_nenryodenchi/co2free/pdf/001_03_00.pdf (NEDO新エネルギー部の報告)
www.audi-mediacenter.com/en/audi-e-gas-slash-audi-g-tron-240 (Audi e-gas)
従来技術では、水素と二酸化炭素との反応に使う化学触媒は、高温の反応温度が必要であったり、アンモニアや硫化水素などが触媒毒となって反応が止まるなど、欠点もあった。
古細菌を使うメタン生産システムでは、100℃以下の比較的低い温度で反応が可能で、アンモニアなどが含まれていても反応が進むことが利点である。
二酸化炭素源として、下水処理場やバイオマス発酵プラントなどを使う場合、アンモニアや硫化水素を除去する必要がないため、特に有利である。
更に、バイオマス発酵で、ある程度のメタン発酵をさせておき、メタンと二酸化炭素との混合物を得て、これを続けて水素と反応させることも可能だ。
天然ガスと比較した場合のコストの問題はあるものの、風力発電などの余剰電力を活用する方法でもあるし、国内で再生エネルギーの循環ができる点も、将来のために早めに導入すべき技術だと思う。
先に示したNEDOの資料にもあるように、日本では水素の生産に力点が置かれているようで、メタン生産には言及していない。
需要を考えるとメタン生産を目標にした方がよいと思うし、大規模太陽光発電所の電力の受電を大手電力会社が拒否している現状では、メタン生産のために利用する方針に転換すべきではないか。
テーマ : テクノロジー・科学ニュース
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