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翻訳者がインサイダー情報に触れるとき

会社員として入社する場合も、フリーランスとして契約するときも、仕事を始める前に、秘密保持契約書に署名・捺印することが当たり前になった。
以前勤務していた製薬会社では、年に1回以上、コンプライアンス研修を行っていた。
それでも、セクハラやパワハラだけではなく、経費の不正請求や、品質保証データの改ざんなど、様々な事件が起きた。

フリーランス翻訳者の場合、セミナーなどを除けば、会社組織が提供するようなコンプライアンス研修を受ける機会がほとんどない。
そのため、関連書籍やビジネス雑誌の特集を読むなど、自主的にコンプライアンス意識を高める努力をしなければならないだろう。

今回記しておきたいのは、翻訳案件を受注することによって、インサイダー情報に触れる機会があるということだ。

既に発売されている商品のパンフレットを翻訳するときは、それほど気にしないのだが、案件によっては緊張することもある。

それは、例えば、未来の日付が入ったプレスリリースである。
年に1回くらいだが、企業業績や新規事業発表に関するプレスリリース翻訳を受注することがある。
その内容は社外秘ということなので、指定された日時までは、決して漏れてはならない内容だ。

そのプレスリリースのファイルを、翻訳会社が、パスワード保護せずにメール添付で送ってくること自体、コンプライアンス違反かもしれないが、それは今回は取り上げない。

発表前のプレスリリースを読む機会があるため、私が株式投資をするときは、翻訳で絶対に受注しないであろう業種から銘柄を選んでいる。
現在保有している銘柄は、惣菜のロック・フィールド200株だ。
既に売却した銘柄も、小売りや金融など、翻訳では受注していない業種であった。

外国株投資をする場合でも、例えば、ドイツ企業であれば、ダイムラー、VW、バイエル、BASFなどを除外しなければならない。
そのプレスリリースを翻訳した前後に株式売買をしていれば、インサイダー取引の疑惑が生じてしまう。

そのため、株式の保有自体が面倒なことなので、投資をするならば、インデックス投資信託が一番無難な選択だ。
ドイツ企業の個別株の代わりに、DAX指数連動投資信託を買うということだ。

ということで、インサイダー情報に触れる翻訳者は、株式投資ではなく投資信託で資産形成をした方が安心かもしれないので、NISAをやめて、つみたてNISAに切り替えようかと思う。

80歳まで翻訳をしようと計画しているので、これからもインサイダー情報に触れる機会はあるだろうから、疑われないように資産運用にも気を付けよう。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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