【聖書でドイツ語】 目的を表す dass 副文:御子によって世が救われるため
本日12月13日の日々の聖句 Die Losungen は、イザヤ書第44章22節であり、それに応答する新約聖書の聖句は、ヨハネによる福音書第3章17節であった。
イザヤ書第44章22節
Ich tilge deine Missetat wie eine Wolke und deine Sünden wie den Nebel. Kehre dich zu mir, denn ich erlöse dich!
わたしはあなたの背きを雲のように 罪を霧のように吹き払った。
わたしに立ち帰れ、わたしはあなたを贖った。
ヨハネによる福音書第3章17節
Gott hat seinen Sohn nicht in die Welt gesandt, dass er die Welt richte, sondern dass die Welt durch ihn gerettet werde.
神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。
senden (*) 過去 sandte, sendete / 過去分詞 gesandt, gesendet 1 ((多く不規則変化)) ((雅)) (schicken)
b) ((jn.)) 行かせる,送り出す,使いにやる,派遣する
今回取り上げる文法項目は、ヨハネの方に出てくる、目的を表す dass 副文である。
神が御子イエスをこの世に遣わしたのは、人々を神に立ち帰らせて、罪から救うためであった。
副文にはいろいろな用法があり、ここでの dass 副文は、主文との因果を表し、具体的には、目的を表している。
Schlachter Bibel では、目的を表す従属の接続詞 damit で始まる副文にしている。
Gott hat seinen Sohn nicht in die Welt gesandt, damit er die Welt richte, sondern damit die Welt durch ihn gerettet werde.
他のドイツ語聖書では、目的を表すことを明確にするために、より平易なドイツ語で書いているものもある。
例えば、Gute Nachricht Bibel では、um .. zu 不定句にしている。
Gott sandte den Sohn nicht in die Welt, um die Menschen zu verurteilen, sondern um sie zu retten.
また、目的を表す副文では、動詞が接続法第1式(er .. richte, die Welt .. gerettet werde)になっている。
「ドイツ語文法シリーズ9 副文・関係代名詞・関係副詞」(乙政潤、橋本政義著、大学書林)から、49ページにある説明を引用しておこう。
【要求話法 damit などに導かれる目的文
従属の接続詞 damit, dass, auf dass に導かれる副文は、目的、要求を表す。
副文内に述べられている事柄が実現されるかどうかは不確実であるから、接続法(主に第1式)が用いられるが、現代ドイツ語では直説法で表現されることが多くなってきている。】
ただし、神の目的が実現されるかどうか不確実である、ということではない。
福音書のこの時点では、まだ十字架上の死と復活が起きていないので、罪からの救いがまだ完成してないという意味で、接続法第1式で表現するということだろう。
イザヤ書第44章22節
Ich tilge deine Missetat wie eine Wolke und deine Sünden wie den Nebel. Kehre dich zu mir, denn ich erlöse dich!
わたしはあなたの背きを雲のように 罪を霧のように吹き払った。
わたしに立ち帰れ、わたしはあなたを贖った。
ヨハネによる福音書第3章17節
Gott hat seinen Sohn nicht in die Welt gesandt, dass er die Welt richte, sondern dass die Welt durch ihn gerettet werde.
神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。
senden (*) 過去 sandte, sendete / 過去分詞 gesandt, gesendet 1 ((多く不規則変化)) ((雅)) (schicken)
b) ((jn.)) 行かせる,送り出す,使いにやる,派遣する
今回取り上げる文法項目は、ヨハネの方に出てくる、目的を表す dass 副文である。
神が御子イエスをこの世に遣わしたのは、人々を神に立ち帰らせて、罪から救うためであった。
副文にはいろいろな用法があり、ここでの dass 副文は、主文との因果を表し、具体的には、目的を表している。
Schlachter Bibel では、目的を表す従属の接続詞 damit で始まる副文にしている。
Gott hat seinen Sohn nicht in die Welt gesandt, damit er die Welt richte, sondern damit die Welt durch ihn gerettet werde.
他のドイツ語聖書では、目的を表すことを明確にするために、より平易なドイツ語で書いているものもある。
例えば、Gute Nachricht Bibel では、um .. zu 不定句にしている。
Gott sandte den Sohn nicht in die Welt, um die Menschen zu verurteilen, sondern um sie zu retten.
また、目的を表す副文では、動詞が接続法第1式(er .. richte, die Welt .. gerettet werde)になっている。
「ドイツ語文法シリーズ9 副文・関係代名詞・関係副詞」(乙政潤、橋本政義著、大学書林)から、49ページにある説明を引用しておこう。
【要求話法 damit などに導かれる目的文
従属の接続詞 damit, dass, auf dass に導かれる副文は、目的、要求を表す。
副文内に述べられている事柄が実現されるかどうかは不確実であるから、接続法(主に第1式)が用いられるが、現代ドイツ語では直説法で表現されることが多くなってきている。】
ただし、神の目的が実現されるかどうか不確実である、ということではない。
福音書のこの時点では、まだ十字架上の死と復活が起きていないので、罪からの救いがまだ完成してないという意味で、接続法第1式で表現するということだろう。