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ドナー休暇制度がある職場を増やそう

白血病を発症した選手のニュースの後、骨髄バンクへの問い合わせが急増したそうだ。
骨髄バンクのHPにはつながりにくい状況が続いている。
電車内の広告でも、以前からドナーが足りないことを伝えていたが、全国的なニュースの影響は大きいものだ。

私は大学院博士後期課程2年のときに、献血のついでに骨髄バンクにドナー登録した。
このときは両親が同意してくれたので登録できた。
この同意については、本人だけではなく、家族も真剣に考えてほしい。

ドナー登録をしても、実際に選ばれて提供することになると、家族や勤務先などが一転して反対し、最終同意したのにキャンセルする人もいるそうだ。
そうなると、既に移植の準備に入っていた患者は、骨髄がもらえないので、命を失うことになってしまう。

私の場合、登録して3か月後に候補となり、意思確認や健康診断のため、研究の合間に実験室を抜け出して、同じ大学の医学部付属病院に行った。
そのときは他のドナー候補も見つかり、私は補欠となった。

私がドナー登録したことについて、研究室内では反対者もいた。
直接指導を受けていた助教授からは、「学会などで忙しい時期に当たると困る」 と言われてしまい、これは少々ショックだった。
また、学生の中には、「謝礼がもらえないのに、どうして赤の他人を助けるのか」 などと言う者もいた。

実際にドナーになったのは、ドイツ留学から帰国した年だった。
留学中は登録保留だったため、帰国直後に現住所の連絡と共に、保留解除をした。
すると手続きから3か月後にドナー候補に選ばれ、その年の11月に骨髄提供した。
このときは大学非常勤研究員で、勤務時間管理もあいまいだったため、日中に抜け出しても問題にならなかった。

その後、派遣社員として登録して、転居の準備をしていたところ、ドナー候補に選ばれた。
転居の連絡をして、派遣社員として勤務を開始したが、有給休暇がなかったので、欠勤して健康診断をした。
このときは、コーディネートがそれ以上進むことはなかったが、派遣先企業の総務が興味を示し、骨髄バンクから資料を取り寄せて勉強していた。

その後、派遣先が変わるたびに、事前打ち合わせのときに、骨髄バンクに登録していることも話した。
選ばれる確率は低いが、もし候補になれば有給休暇を取得するということを、最初に言いたかったからだ。
ドナー休暇制度がある企業では、派遣社員がそのように申し出ても、否定的な言葉は出なかった。

しかし、ドナー休暇制度がない化学メーカーで面談をしたとき、研究所長は、「そんなことで仕事を休むのか」と、無理解であった。
他の派遣先が見つからずに、そこで働くことにしたが、他にも嫌なことがあって、1年で派遣先を変更した。
実験中に正社員が怪我をしたのだが、労災申請させないように圧力をかけたからだ。
社員の命を守ろうとしない、労働者の権利を無視するような職場では、骨髄ドナーの意義も理解されないのだ。

今の翻訳会社は小規模企業のため、ドナー休暇制度はなく、通常の有給休暇で対応することになるだろう。

末梢血幹細胞移植が始まってから、2回目のドナーになる確率は上がったと思ったが、これまで連絡はない。
ドナーの年齢上限に近づいているので、もうドナーになることはないのかもしれない。

現在、ボランティア休暇も含めて、ドナー休暇制度がある企業・団体のリストは次の通り。
www.jmdp.or.jp/help_us/support/post_81.html

就職や転職のときに、参考にしてはどうだろうか。

テーマ : 働き方
ジャンル : 就職・お仕事

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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