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改元・10連休の対応で頑張るのはリソースの無駄遣いではないか

新元号の発表が近づき、テレビニュースなどで取り上げられている。
改元に伴う煩雑な作業のデメリットも伝えられているが、そこまでしてなぜ元号が必要なのかは、ほとんど聞かない。

元号をやめないのは、単に、これまでずっと続いていたから、そして特に廃止する理由が見つからないから、という程度のものだ。
元号の使用をやめても、年月日の表示に困ることもないし、満年齢の計算ができなくなることもない。

風景印コレクターとしては、1つだけ良いニュースがあった。
切手のイベントで皇室切手がテーマとなり、一般人の利用ができない宮内庁内郵便局が臨時出張所を開設するため、風景印の押印が可能になるのだ。
宮内庁関係者の知り合いから、記念カードに押された風景印をもらったことがあるが、自分の目の前で押印してもらいたいのが本音だ。

また、消印の日付と切手額面をぞろ目で合わせたコレクション、例えば、2年2月22日などを作ることもできるが、こんなことのために改元を望んでいるわけではない。

改元に伴うシステム改修は、新元号の部分に「仮年」などを入れたテストが順調に進んでいるそうだが、元号がなければ、このような余計な仕事は発生せず、
より重要な他の仕事に集中できるはずだ。

自動車税の納付書の作成は、新元号の発表を待っていては間に合わないため、納付期限の表記が平成のままだ。
注意事項として、新元号元年に読み替えるようにと追記しているが、これも余計な仕事だ。
平成のままの納付期限だと、注意事項がなければ、存在しない日付だと難癖をつけて滞納する人が現れるのかもしれない。

また、特に金融機関が10連休の対応に必死になっている。
月末に多い口座引き落としや振り込み依頼の他に、積立投資なども月末から月初にかけて設定していることも多いから、連休明けの5月7日にデータ処理が完了できるかどうか不安だ。

誰も元号使用を強制していないのに、法律でも使用が義務ではないのに、どうして面倒な仕事を自ら課して苦しむのだろうか。
目の前の仕事を一生懸命こなす前に、その仕事を生み出した原因が必要なものかどうかを考えるべきだ。

元号がなくても日常生活に困らないのだし、毎年の法律改正に対応すべき税金や社会保険関係などの、より重要な仕事にリソースを振り向けるべきだ。

理由はともかく、仕事を増やすのが好きな人がいるのかもしれないが、無駄なことはやめた方がいい。
業界や労働者が団結して時間外労働や休日出勤をボイコットし、過剰な業務に対してはサボタージュしてはどうだろうか。
政府の一部の人たちがお祭りムードを作り出したいのだろうが、そんなことに付き合う必要はない。

テーマ : ニュース
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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