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英訳特許の誤訳を指摘したら修正して出願されていた

昨年、ドイツ語特許の英訳をもとにして、和訳する案件を受注した。

ドイツ語から和訳して、重訳を避けるべきだが、英語の方が単価が安いため、そしてドイツ語がわからないクライアントの場合、英訳ができてから和訳を依頼することもある。

トラックバック記事にあるように、記載された化合物名が特許内容に合わないし、誤記も多いと感じた。
オリジナルのドイツ語特許を確認すると、誤訳であることが判明した。

英日の料金で受注したが、クライアントと相談して、ドイツ語オリジナルと英訳を全て突き合わせて、誤訳は修正することになった。

納品からほぼ半年経過したので、そろそろ公開されているだろうと思い、ドイツ語特許のWO番号から検索した。
すると、英訳(US)と和訳(JP)の番号が出てきたので、それぞれPDFをダウンロードした。

確認すると、和訳は当然ながら納品したとおりであり、英訳も指摘どおりに修正したもので出願されていた。

ただし、1個所は、クライアントの合意が得られず、私が誤訳と思っている英訳のまま、和訳も変更されていた。
これは、ある形容詞についての解釈が相違しているものだ。

ある動詞の過去分詞が形容詞になっているはずなのだが、過去分詞の接頭辞 ge- が付いていない。
存在しない単語という判断で、クライアントは、つづりが似ている別の形容詞を想定して、英訳と和訳を作ったようだ。

そんなこともあるが、誤訳をほぼ修正できてよかったと思うことにしよう。


私はドイツ語特許の和訳を中心に実績を作りたいのだが、現状では英語特許の和訳が約9割となっている。自動車や工作機械分野などのドイツ企業は、今でもドイツ語で特許出願しているのだが、今はどうしても英語で出願された特許の方が多い。そのためフリーランスの場合は、英語で収入を確保して、ドイツ語などの第二外国語でプラスアルファを狙うのが現実的な選択だろう。ドイツ語特許の和訳を発注するクライアント側に、ドイツ語を...
英訳特許に誤訳があるときの対応とは

テーマ : サービス
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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