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調査不足なのか勘違いなのか

今週もネイティブ日英翻訳のチェックを受注した。
日本人科学者がチェックする必要性を強調するためにも、今回も取り上げよう。

これまでも書いたように、日本語原文の解釈が正しいかどうか、科学英語としてふさわしい用語を使っているかどうかを主にチェックしている。

今回紹介する例は、測定方法について調査していれば、間違えることはなかったと思われる。

製品カタログに掲載された製品の特性のリストに、粘度も示されていた。
測定値の他に、測定条件を簡単に書いてあった。

「BL型、アダプター、25℃」

翻訳者のコメントには、「アダプターを何の目的で使うのかわからない」とあった。
何を指すのかがわからなくても、英訳は adaptor にしておけばよい。

それに対して、コメントがなかったのだが、「BL型」"Better Life Product" と英訳していた。
粘度測定のときに、このような名称の付属品を使うのだろうか。

コメントがないので、自信を持ってそのように英訳したのか、それとも単なる勘違いなのか、あるいは調査してもわからないため、とりあえず書いてみたのか、翻訳者の意図は不明である。

ということで、「粘度計 BL アダプター」で検索すると、測定に使う付属品には、「BL型アダプター」または「BLアダプター」があると判明した。

日本語原文では、「BL型、アダプター」と、読点が入っているが、実際には「BL型アダプター」というわけだ。

英語での検索でも、もう少し工夫してくれれば、粘度計(viscometer)のカタログなどで BL adaptor が見つかったはずだ。

このように翻訳は、複数の人間が関与することで、納品可能な状態になるのだ。


これまでも何度か、ネイティブの日英翻訳のチェックについて話題にした。他人の翻訳の批判ではなく、ネイティブ翻訳を日本人がチェックする必要性について、理解してもらうのが目的だ。ターゲット言語のネイティブであっても、原文の内容が理解ができなければ、翻訳することはできない。それは日本人翻訳者と同じである。ネイティブだからといって、すべての分野に精通しているわけではない。以前、紫外線と可視光線の波長範囲につ...
「検索しても見つからない」というコメント ⇒ 原文誤記でした

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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