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日本人の名前の読み方がわからないというコメント

先月下旬に受注したネイティブ日英翻訳のチェックでは、日本人の名前の読み方がわからないというコメントが付いていた。
もっと粘り強く検索すれば判明したかもしれないが、時間切れでチェッカーの私に回ってきたようだ。

文献を引用するときに著者名を入れて、「〇〇らは以下のように報告している。」などと書くことがある。
原文日本語では、日本人著者の姓名は、ほとんどの場合漢字で書かれていて、当然ながら、フリガナはない。

その分野では有名な研究者なのだろうが、残念ながら私も知らない人だったので、全くわからない。
ということで、日本語で書かれた論文や学会会員誌などで、ローマ字表記が併記されているかどうかをひたすら検索した。

ある著者の名は、であったが、私は初めて見る名なので読めなかった。
翻訳者は Shige と書いていた。

検索すると日本の学会誌の日本語記事がヒットした。
その記事をダウンロードして確認すると、1ページ目の脚注に著者名のローマ字表記があり、Susumu だった。

読みが簡単な苗字でも面倒な例として、大木 (Ohki)大矢 (Oya)が出てきた。

翻訳者は、「大木」をヘボン式で Oki としていたが、念のため検索して、実際の論文を見ると、Ohki になっていた。
それに対して「大矢」では、論文でも Oya だった。

また、2015年ノーベル化学賞受賞者の大村教授は、Ōmura である。
このように、長母音オオのローマ字表記を確認するには、本人が書いている論文などを探す必要があるわけだ。


ノーベル財団の2015年ノーベル医学生理学賞についての記事では、大村智教授の名前のアルファベット表記は 「Satoshi Ōmura」 と、「オオ」という長音の表記が 「Ō」 になっている。www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2015/【The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2015 was divided, one half jointly to William C. Cam
ノーベル賞受賞者大村教授のアルファベット表記はŌmura


テーマ : SOHO・在宅ワーク
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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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