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「年〇万円稼ぐ」という翻訳講座は受けたくない

翻訳者になる過程は、人それぞれである。
私の場合、理系研究者でドイツ語がわかる人材が少ないので、定年後に翻訳で業界に貢献しようと思っていた。
実際には2004年11月に副業翻訳を始めた。
しかし、2016年3月、勤務先の医薬メーカー子会社が解散することになり、派遣社員を3か月続けた後、予定を10年以上前倒しして専業翻訳者となった。

医薬メーカー子会社での年収が600万円台だったので、翻訳収入の目標は年間500万円以上に設定した。
生活費や個人年金保険に加えて、弟への仕送りをどうするかという問題があり、この金額になった。

個人事業主であってもビジネスだから、事業を継続するためにも、具体的な売上目標を設定するのは当然だ。
ただ、仕事をするには、お金儲け優先ではなく、取引先との信頼関係や仕事への取り組み方を優先して考えたい。

「翻訳で年収1000万円」というキーワードを目にすることもあるが、そのような翻訳講座は、個人的な意見として、受講したくない。
語学の知識が増えるかもしれないし、翻訳能力も短期間で伸びるかもしれないが、お金儲けを優先するような宣伝文句に反感を持つだろう。

お金のことだけではなく、トライアルの訳文ならば見せてもよい、どの翻訳会社が料金が高いかなど、守秘義務の解釈が異なるので、このような講師は信用できないから嫌だ。

「最短〇か月でトライアル合格」という宣伝文句もあるようだが、なんだか受験対策の予備校みたいで、私には合わない。
テクニックを身につけた方が短期間に稼げるようになるのかもしれないが、ある程度独学で苦しむことが糧となり、将来役立つと信じている。

個人的意見を言えば、「信頼を勝ち取るために実践すること」が宣伝文句であれば魅力的に感じる。

最後に、聖書から、仕事をするときに大切に思っている個所を引用しよう。
マタイによる福音書第6章24節から抜粋(新共同訳)

「だれも、二人の主人に仕えることはできない。… あなたがたは、神と富とに仕えることはできない。」

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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