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「科学技術ドイツ語表現・語彙・類用語大辞典」を購入した

昨年発売の書籍であるが、「科学技術ドイツ語表現・語彙・類用語大辞典」(町村直義 編著・技報堂)を本日購入した。

出版社の書籍紹介は次の通り。
gihodobooks.jp/book/3020-0.html

以前から発売するという話を聞いていたのだが、紀伊国屋BookWebの新刊検索では、「語学」と「辞書」の分類のみを調べていたので見逃していた。

この正月休みの間に、「理工」の分類を見ていたら、偶然発見した。
キーワード検索で「ドイツ語」にしていれば、発売直後に見つかったはずだ。

いつも利用している紀伊国屋書店の店舗には在庫がなかった。
ウェブストアに在庫はあったが、すぐに入手したかったので、店頭在庫が1冊あった新宿本店で取り置きを依頼した。
電話しなくてもオンラインで依頼ができ、確認のメールが届くので便利になったものだ。

今日は礼拝の後、クリスマスで使った飾り付けを取り外し、昼食後に新宿に移動して入手した。


科学技術ドイツ語表現

特許にもよく出てくる表現が分類されて例示してあるので、互いに比較しながら学ぶことができる。
特に機械系では、バルブや歯車などの名称で悩むこともあるので、まとまっている資料は貴重である。

ただし、この辞典が絶対的に正しい訳語だと決め付けない方がよいだろう。

例えば、140ページの「3-38 -schlüssig の語」で取り上げた機器、部位の連結方式を表す形容詞を見てみよう。

stoffschlüssig は、材料接合連結の(接合接着の、固着の)となっているが、ドイツ語特許翻訳の業界では、材料接続のという訳語の方を採用することが多い。

また、元素の日本語名称が気になったのは、136ページの「3-33 nur noch の用法」に出てくる。
Da Phosphor und Schwefel .. の和訳が、「サルファーは、…」となっている。
日本語名称は日本化学会が決定しており、正しくは「リン硫黄は、…」と書く。

ということで、どの辞書でも同じだが、他の資料や最新情報も確認しながら使うべきだろう。
この辞典を補足するわけではないが、化学者の私は、翻訳をしながら、化学ドイツ語の用例集を作成することを、本気で考えてもよいかもしれない。


(最終チェック・修正日 2016年09月27日)12年前に副業として翻訳を始めてから、購入した紙ベースの辞書や専門分野の辞典、文法解説書など、語学関連書籍の半分以上を、確定申告では経費として計上してきた。様々な病名が出てくる特許や報告書などの英日翻訳のときは、日本医学会の「医学用語辞典第3版」を購入して確認した。本体価格が 14,000円もしたので、経費にできて助かった。最近は何でもインターネットで調べるように...
「科学技術独和英大辞典(技法堂)」の購入を検討


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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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