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「ワイン用葡萄品種大辞典」で品種名を確認してみた

昨年末から、ワインに関する1962年のドイツ語論文を和訳している。
醸造そのものではなく、食品添加物の効果や、重金属の除去などの実験についてである。

実験に使ったワインの説明には、ブドウの品種についても書かれていた。
ワイン用品種として有名なリースリングの他にも、ケルナーなど、ドイツワインのファンであれば聞いたことがある名称が出てくる。

しかし、Kurtraube という初めて出会う品種名があった。
私は化学者であって、ワイン研究者ではないので、ドイツワインに使う品種をすべて知っているわけではない。

検索してみると、Kurtraube は、Schiava Grossa の様々な異名の1つのようだ。
品種名のカタカナ表記例が見つからなかったので、原文ママの Kurtraube にしようと思っている。

ただ、念のため、昨年出版された 「ワイン用葡萄品種大辞典」(共立出版)を確認することにした。
書籍の紹介サイトは次の通り。
https://www.kyoritsu-pub.co.jp/lp_vine/index.html

内容見本では、カタカナ表記になっている品種名もあれば、原著 Wine Grapes の原文ママのアルファベット表記もある。
Kurtraube がどちらなのか、やはり確認した方がよいと思った。

紀伊国屋書店の店舗在庫検索をすると、近くの店舗に1冊あることが判明した。

教会での会合の後、紀伊国屋書店に向かい、その大辞典で Schiava Grossa の項目を確認してみた。
すると、ドイツで栽培されている品種名として Meraner Kurtraube も載っていたが、原文ママのアルファベット表記であった。

これで当初の予定通り、Kurtraube とアルファベット表記のままで納品することにした。

今回のドイツ語論文和訳をして、ワインに添加されている亜硫酸塩の役割や、どうして重金属が混入しているのかなど、雑学的な知識も得られて楽しい面もあった。

ワイン醸造技術の特殊な用語の確認で手間取って苦労するものの、こういった知識が増えることがメリットと思って続けたいものだ。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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