在宅翻訳で年収1000万円の証拠は青色申告決算書を出してほしい
(最終チェック・修正日 2020年02月24日)
昨年後半から、「例のあやしい翻訳講座」 という困った問題が、翻訳関係者の間で話題となっている。
私はドイツ語翻訳が中心なので、この「あやしい翻訳講座」の中心人物である、「浅野正憲」という人に直接関係することはないと思っていた。
ただ、他の翻訳関係者が指摘し、警告しているように、翻訳業界全体の信頼性を損なうおそれがある事案に拡大しつつあり、無視できない状況となっている。
私が詳しい解説をするよりも、以下のキーワードを単独または組み合わせて検索して、得られた様々な情報を比較検討してもらいたい。
「浅野正憲 在宅翻訳 トライアル 年収」
そして、最近設立された翻訳会社 Trans Innovation も話題となっているが、「翻訳サービス」の説明文に誤字があるので、依頼しようとは誰も思わないだろう(気づいて修正される前に確認してほしい)。
transinnovation.co.jp/service/
【各告地域の言語文化や習慣を考慮した翻訳だからこそ…】(2020年01月26日20:35時点)
【追記(2月24日):本日20:55に確認したところ、「各国」に修正されていた。このブログを見ているのか?】
気になることはいろいろあるのだが、ここでは浅野正憲という人が自称している年収1000万円について取り上げたい。
ちなみに、トラックバックした以下のブログも参照してほしい。
ベストセラーの翻訳者だったり、クライアントと高単価で直接取引をしている場合、特許事務所でドイツ語翻訳をしている専業翻訳者などで聞いたことはある。
私も外資系メーカーと英日翻訳を直接契約したとき、優秀な翻訳者で取引期間が長くなれば、ワード単価が最大〇〇円になると明示されたので、年収1000万円の人がいても驚かない。
しかし、翻訳会社経由の英日翻訳の仕事では、ワード単価7~10円が多いと思われるので、年収1000万円にするには、体も精神ももたないと思う。
その年収の根拠の1つとして自身で説明している動画があり、その一場面をキャプチャしたものが Twitter などで出回っている。
その場面では、翻訳会社から届いた翻訳料金の通知メールが提示され、金額部分を拡大してあった。
1か月分だと主張しているその合計金額は、844,841円である。
そして、年収として青色申告決算書でも出すのかと思ったら、なぜか「×12すれば」となっていて、ごまかしが行われている。
確かに12倍すると、10,138,092円となり、めでたく1000万円プレーヤーの仲間入りとなるが、あやしいものだ。
説得力を増すためならば、税務署に提出した青色申告決算書の控えを示すだけでよいのに、なぜできないのだろう。
提示したメールが改ざんされていないとすると、案件ごとに翻訳料金が計算されていると思われる。
そして納期の都合で、たまたまその月にまとまって、瞬間風速的に約84万円になっただけかもしれない。
さらに気になる点は、メールの文面で、計算対象の期間と思われる部分を隠していることだ。
通常の計算期間は、ほとんどが1か月単位と思われるが、クライアントの都合で入金が遅れて、2か月分になった可能性は否定できない。
フリーランスでは毎月の売上が大きく変動することを、私の1年間の毎月の推移を示して説明しよう。
私が個人事業主として登録した2016年8月から、2017年12月までを以下に示した。
ただし、2017年9月からは社員として給与をもらっているので、個人事業主としての売上は減っていることに注意。
個人事業主としての売上のみの13か月間では、合計は 6,153,724円で、月平均は 473,363円である。
月額最大値は2017年1月の 725,395円、最小値は2017年8月の 205,105円で、その差は約52万円もある。
月額最大値だけ取り出して12倍すると、8,704,740円となるが、平均値を使うと、推定年収は 5,680,356円だ。
英日だけではなく、よりワード単価が高い独日が入っているし、チェッカーとしての案件もあるので複雑だが、英日翻訳だけ受注したと仮定するならば、年収500万円台前半が一般的だと思う。
加えて、年収1000万円レベルを5年継続と言っているので、消費税の納付義務があるかどうかが気になる。
税抜きで1000万円以下ならば免税業者になるが、これも青色申告決算書を出してくれれば容易にわかる。
詐欺罪で告発するよりも先に、税務署に情報提供して、税務調査でプレッシャーをかけてはどうだろうか。
噂レベルの情報でも、税務署では話を聞いてくれる。
私は以前、元上司が極秘に他社から報酬を受け取っていることを、税務署に電話で連絡したことがある。
また、ある翻訳会社の源泉徴収税額が間違っていることも連絡したことがある。
最後に、だまされた人々が闇の世界から抜け出せるように、聖書から、箴言第22章29節を引用しておきたい(聖書協会共同訳)。
技に秀でた人を観察せよ。
その人は王の前に仕えるが
闇の者の前に仕えることはない。
昨年後半から、「例のあやしい翻訳講座」 という困った問題が、翻訳関係者の間で話題となっている。
私はドイツ語翻訳が中心なので、この「あやしい翻訳講座」の中心人物である、「浅野正憲」という人に直接関係することはないと思っていた。
ただ、他の翻訳関係者が指摘し、警告しているように、翻訳業界全体の信頼性を損なうおそれがある事案に拡大しつつあり、無視できない状況となっている。
私が詳しい解説をするよりも、以下のキーワードを単独または組み合わせて検索して、得られた様々な情報を比較検討してもらいたい。
「浅野正憲 在宅翻訳 トライアル 年収」
そして、最近設立された翻訳会社 Trans Innovation も話題となっているが、「翻訳サービス」の説明文に誤字があるので、依頼しようとは誰も思わないだろう(気づいて修正される前に確認してほしい)。
transinnovation.co.jp/service/

【各告地域の言語文化や習慣を考慮した翻訳だからこそ…】(2020年01月26日20:35時点)
【追記(2月24日):本日20:55に確認したところ、「各国」に修正されていた。このブログを見ているのか?】
気になることはいろいろあるのだが、ここでは浅野正憲という人が自称している年収1000万円について取り上げたい。
ちなみに、トラックバックした以下のブログも参照してほしい。
確かに、年収1000万円超の翻訳者は実在する。巷で話題の在宅翻訳起業コミュニティですが、その実態を探ってみました。まず、ヨーロッパの翻訳会社の協会であるEuropean Union of Associations of Translation Companies(EUATC)のサイト。https://euatc.org/news/alleged-japanese-scam-revealed/Masanori Asanoと名指しされています。齊藤貴昭氏の勤務先の翻訳会社でもブラックリストに入れられています
【在宅翻訳起業コミュニティで年収1000万円稼ぎました!!】(1)
ベストセラーの翻訳者だったり、クライアントと高単価で直接取引をしている場合、特許事務所でドイツ語翻訳をしている専業翻訳者などで聞いたことはある。
私も外資系メーカーと英日翻訳を直接契約したとき、優秀な翻訳者で取引期間が長くなれば、ワード単価が最大〇〇円になると明示されたので、年収1000万円の人がいても驚かない。
しかし、翻訳会社経由の英日翻訳の仕事では、ワード単価7~10円が多いと思われるので、年収1000万円にするには、体も精神ももたないと思う。
その年収の根拠の1つとして自身で説明している動画があり、その一場面をキャプチャしたものが Twitter などで出回っている。
年収1000万の証拠っていうのは、税務署の印鑑入りの確定申告書だぞ。去年は詐欺で大儲けしただろうが、「5年以上連続で1000万」って話だったよな?
— 本田 厄夫 (@hondayakuo) January 25, 2020
しかも単月の売上じゃないか。
そもそも、この数字だって怪しいもんさ。過去の広告で、通帳の数字を画像加工してた連中なんだぜ?#詐欺#浅野正憲 pic.twitter.com/f503CJuL3O
その場面では、翻訳会社から届いた翻訳料金の通知メールが提示され、金額部分を拡大してあった。
1か月分だと主張しているその合計金額は、844,841円である。
そして、年収として青色申告決算書でも出すのかと思ったら、なぜか「×12すれば」となっていて、ごまかしが行われている。
確かに12倍すると、10,138,092円となり、めでたく1000万円プレーヤーの仲間入りとなるが、あやしいものだ。
説得力を増すためならば、税務署に提出した青色申告決算書の控えを示すだけでよいのに、なぜできないのだろう。
提示したメールが改ざんされていないとすると、案件ごとに翻訳料金が計算されていると思われる。
そして納期の都合で、たまたまその月にまとまって、瞬間風速的に約84万円になっただけかもしれない。
さらに気になる点は、メールの文面で、計算対象の期間と思われる部分を隠していることだ。
通常の計算期間は、ほとんどが1か月単位と思われるが、クライアントの都合で入金が遅れて、2か月分になった可能性は否定できない。
フリーランスでは毎月の売上が大きく変動することを、私の1年間の毎月の推移を示して説明しよう。
私が個人事業主として登録した2016年8月から、2017年12月までを以下に示した。
ただし、2017年9月からは社員として給与をもらっているので、個人事業主としての売上は減っていることに注意。

個人事業主としての売上のみの13か月間では、合計は 6,153,724円で、月平均は 473,363円である。
月額最大値は2017年1月の 725,395円、最小値は2017年8月の 205,105円で、その差は約52万円もある。
月額最大値だけ取り出して12倍すると、8,704,740円となるが、平均値を使うと、推定年収は 5,680,356円だ。
英日だけではなく、よりワード単価が高い独日が入っているし、チェッカーとしての案件もあるので複雑だが、英日翻訳だけ受注したと仮定するならば、年収500万円台前半が一般的だと思う。
加えて、年収1000万円レベルを5年継続と言っているので、消費税の納付義務があるかどうかが気になる。
税抜きで1000万円以下ならば免税業者になるが、これも青色申告決算書を出してくれれば容易にわかる。
詐欺罪で告発するよりも先に、税務署に情報提供して、税務調査でプレッシャーをかけてはどうだろうか。
噂レベルの情報でも、税務署では話を聞いてくれる。
私は以前、元上司が極秘に他社から報酬を受け取っていることを、税務署に電話で連絡したことがある。
また、ある翻訳会社の源泉徴収税額が間違っていることも連絡したことがある。
最後に、だまされた人々が闇の世界から抜け出せるように、聖書から、箴言第22章29節を引用しておきたい(聖書協会共同訳)。
技に秀でた人を観察せよ。
その人は王の前に仕えるが
闇の者の前に仕えることはない。
テーマ : SOHO・在宅ワーク
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