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Libetyについて調べてみた

自称1000万円翻訳者・浅野正憲のブログでは、様々な話題を提供してくれている。
ただ、理解しにくい日本語であることに加えて、誤訳や誤記が含まれている記事が多いことが、SNSなどで指摘されている。

誰でもうっかり、誤訳や誤記をしてしまうが、気づいたときには恥ずかしくなって、すぐに修正するものだ。

しかし、1000万円翻訳者とは思えない誤訳の掲載を堂々と続けているので、本人は正しい和訳だと思い込んでいるのかもしれない。
自己流の「なんとなく翻訳」の例を見ているかのようだ。

本日3月28日に投稿された記事にも、誤記があることが、SNSで指摘されている。
その Twitter の一例と、ブログ記事の該当部分のスクリーンショットを以下に示しておこう(ブログのリンクは示さない)。
libety.jpg

ここで引用している2月18日の過去記事にも、「Libety」が2か所に書かれていた。
このときは、あるSNSでの「Libetyなんて単語はない」という指摘を見たためか、「Liberty」にいつの間にか修正していた。
しかし慌てたのか、2か所のうち1つだけを修正しており、修正を忘れた「Libety」が残ったままになっている。

せっかく1か月ほど前に再学習した単語なのに、今回も「Libety」と書いている。

受講生に勧めているオンライン辞書の英辞郎では、libetyを入力すると、該当する項目がないと表示され、代わりの候補としてlibertyが提案されるのに。

もしかすると、rがあいまい母音化していることに加えて、カタカナで書いた「リバティ」に影響されて、つづりからrが脱落しているのかもしれない。

超有名企業からのオファーが継続している1000万円翻訳者なのだから、何か根拠があってLibetyを使っているのかもしれない(嫌味です)。

もしかすると、21世紀の英語の発音では、rが完全に脱落すると予測して、Libetyという新しいつづりの規則を提案するために、わざと独自のつづりを編み出しているのかもしれない。

本人が翻訳者に必要な能力として、いつも強調している「検索力」で、その根拠を探してみよう。

最初は、Libetyという人名があると思って検索してみた。
すると、次のリンク先でわかるように、Libetyという姓が実在する。
渡航者名簿など、証拠書類もいくつか掲載されている。
www.ancestry.com/name-origin

もう少し調べてみると、「The Facts on File Dictionary of American Regionalisms」という書籍に記載があることがわかった。
Google Books のリンクは次の通り。
books.google.co.jp/books

18世紀にロンドン付近では、rがあいまい母音化して、aやahになっていたそうだ。
例えば、cardの発音が、caadのようになっていたわけだ。
アメリカに移住した人たちが、この方言? をそのまま使ったためか、「libety」という誤記も見られたそうだ。

【.. Anyway, New Englanders were constantly dropping their r's midway through the 18th century, which is why liberty is so often misspelled libety in early American documents. ..】

ミススペルと書いてあるので、ある程度使われていたlibetyであるが、次第に消滅したのだろう。

だから単なる誤記だと思うが、超有名企業からのオファーが絶えない翻訳者のネームバリューを利用して、独自の言葉を使うことで、約200年前の事象のリバイバルを狙っているのかもしれない(嫌味です)。

ところで、30年くらい前に、たしかBBC制作の英語史のドキュメンタリー番組で、母音の発音が変化してきたことについて聞いたことがあった。
ただ、つづりにまで影響した例については知らなかった。
このような雑学を提供してくれたのだから、今回のブログ記事には感謝しなければならないのかもしれない。

テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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