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多様なコミュニケーション・スタイル: ネイティブのようには話さない?

今日届いた雑誌「英語教育」2020年6月号で最初に読んだ記事は、「多文化共生時代に学ぶ英語」の第3回。
タイトルは、多様なコミュニケーション・スタイルだ。

世界の人々が英語を使う現代では、コミュニケーション・スタイルも、その人の文化的背景に影響される。
そのため、文化差を無視して、ネイティブのように使いなさいと言うことはできない。

そのコミュニケーション・スタイルについて記事では2種類挙げている。
フレーム・ファーストメイン・ファーストだ。

フレーム・ファーストは、日本人も含めてアジア圏で中心となるスタイルだ。
「まず枠組みを言い、それから要点を言う」

そのため、あれこれと状況の説明が延々続いて、なかなか本題にたどり着かないというもどかしさがある。

メイン・ファーストは、英語ネイティブのイギリス人やアメリカ人が好むスタイルだ。
「まず要点を言い、それから枠組みを言う」

最初にテーマがはっきりするので、聞き手側も話題についていきやすいし、質問などもしやすくなる。

研究現場では、英語で学会発表や論文執筆することを意識して、日本語での発表でも結論を先に言ってからその根拠を説明するようにと、教えられることが多い。

研究室での発表をフレーム・ファーストにしてしまうと、その研究で一体何をしたかったのか最後まで分からず、聞いていてつらくなる。

ただし、メイン・ファーストの方がよいと一方的に決めつけてはならない。
同じことを言うのに、必ず別の言い方があることを意識しながら、英語も学習しなければならない。
ネイティブのように英語を使うべきだという、言語的自己中心主義にならないように気を付けたい。

また、相手が何を言いたいのか理解するように努力して、文化的背景の違いを乗り越えて、コミュニケーションを維持しようと、柔軟な態度で応じることも必要だ。

誤解や行き違いを解消するために、ネイティブのやり方に統一するというのは本末転倒だ。
多文化共生社会で英語を使うのだから、どのスタイルが正しいということはなく、双方が譲り合いながらコミュニケーションを維持すべきである。

ネイティブのように外国語を操りたいと思うこともあるが、そのようなテクニックよりも、相手を思いやりながらコミュニケーションを維持する姿勢を身につけたいものだ。

テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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