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MemoQ で翻訳の進捗を確認できるのだが

翻訳に限らず、ほとんどの仕事には期限が設定されている。
研究のように終わりのない仕事もあるが、報告書を提出したり学会発表などでは期限がある。

翻訳では各工程に納期が設定されているので、どこか1つでも遅れると、クライアントへの納品に影響してしまう。
そのため、特に最初の翻訳工程では、トラブル発生を想定して少し余裕のある納期にすることが多い。
翻訳後にチェッカーが確認するとはいっても、翻訳者自身による推敲には十分な時間をとってほしいし。

それでも人間なので、急病も含めて不測の事態ということがある。

以前書いたが、私は自転車で車道走行中にトラブルとなり、避けそこなって転倒して右手首を骨折し、約25万円の案件をキャンセルしたことがある。
このときは代わりの翻訳者が見つかったので、クライアントへの納品には影響しなかった。

ある大型案件を数人で手分けして翻訳していたとき、納品当日朝になって、そのうちの1人から急病のため作業できなくなり、数千ワード残っていると連絡があった。
このときは私も含めて3人で超特急で翻訳した。

前置きが長くなったが、今週末を利用してチェックするはずだったドイツ語和訳案件でも、翻訳者の急病でスケジュールがきつくなってしまった。

MemoQ を使っているので、プロジェクトの同期でサーバーから最新のファイルを呼び出せば、翻訳の進捗状況はわかる。
急病の連絡のあった昨日は33%、今日の昼は37%で、体調不良のためか進んでいないようだ。

進捗状況が常に把握できて便利と言われているが、数字の変化を気にしてしまい、余計心配になってしまう。
コーディネーターは私のメールアドレスを翻訳者に伝えたので、明日には何らかの連絡があるかもしれない。

ワード数から考えて、明日日曜日に開始すればなんとか間に合いそうだと思ったので、昨日の時点では、最終納期の延長は申し出ていない。
しかし、翻訳が終わるのは、日本時間では日曜の深夜になりそうだ。

ただ、週末にメールを送っても対応できないだろうし、月曜になってもコーディネーターはヨーロッパだから、日本時間で夕方にならないと返答も来ないし。

スケジュールの変更を申し出ないのは、この案件を週末に処理することを前提に、他にチェック案件を2件受注していることも関係している。
何か不明点が生じて翻訳に時間がかかることはあるが、それでも1日以上ずれると想定することはほんどない。

実は、今月中にもう1件チェックを頼まれていたが断った。
スケジュールがきついので断ったが、もし受注していたら、どの案件も不十分なままで納品することになっただろう。
時間が足りないので誤訳を見逃しました、なんて言い訳をするわけにもいかない。

こんな苦労もある割には、チェッカーの料金設定が低いと感じるので、積極的にやりたいという人は少ないのだろう。
でも英語に比べてドイツ語では翻訳者が足りないので、できるだけ助けたいという気持ちもある。

フリーランス翻訳者に限らず、健康であることが大切ということを再認識した。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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