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複数の翻訳会社と取引するメリットを実感

COVID-19 の影響で、仕事が減っている翻訳者もいるという。
私の場合、勤務先の翻訳会社では特許翻訳をしているためか、案件数は減っていない。
取引先が複数あると、ある取引先から来なくなっても、別のところが増えたりするので、常に仕事はある状態だ。

ただ、5月はドイツ語和訳案件がなくて、英日ばかり担当した。
だから英語以外の翻訳者は、「私はドイツ語翻訳者です」と言いながらも、食べていくには英語が主になることもある。

会社が複数の取引先を持つのと同様に、翻訳者も複数の翻訳会社に登録していた方が安心だ。

16年前に副業翻訳を始めたときは、3年ほどは1社のみだった。
まあ、厳密に言えば、登録した翻訳会社のグループ会社からも受注したので、2社だった。
その後は、短期から数年単位の契約も含めて、常に3~5社に同時に登録していた。

ある外資系商社と直接取引をしていたとき、翻訳会社を通すよりもワード単価が2倍以上だったので、その時期は収入が増えた。
しかし、その商社が買収されて、私が参加していた翻訳プロジェクトは突如として消えてしまった。
ワード単価が高いからといっても、その1社のみで取引を続けていたら、いきなり取引先ゼロという恐ろしいことになっただろう。

医薬メーカー子会社が解散して専業翻訳者になったときは、国内3社と取引関係があった。
その後、海外の翻訳会社Aのトライアルに合格して、ドイツ語和訳・チェック案件を受注するようになった。
そのうちの国内1社の取引が約90%を占めるようになったので、社員として社内翻訳者となった。

科学英語がわかる翻訳者やドイツ語翻訳者は足りないので、勤務時間外に残りの3社との取引を続けている。
この副業分の予算は月$200+1万5千円(約3万5千円)と控えめに設定した。
教会の献金と書籍代、オンライン辞書やソフトウェアの使用料を稼ぐようにしている。

そして5月からは、新たに海外の翻訳会社Bとドイツ語和訳チェッカーとして契約した。
とりあえず、新たな予算は月$200+3万円(約5万円)に設定した。

このB社からはすぐに受注できて、先月の売上は8万円を超えた。
つまり1社で予算を3万円以上上回った。

その代わりに、A社の売上が約$64と、米ドルで稼ぐ予定の$200を大きく下回った。
国内2社も半分以下になったので、B社と取引を開始できたおかげで予算をクリアできた。

その半減した国内C社だが、6月上旬の納期でドイツ語和訳チェックを2件受注済みである。
ところが2件目の受注を決めた翌日、同じC社から約8万円の英日翻訳の打診が来てしまった。
先に確定した案件があるので、スケジュールが重なる案件は無理せずに断ることにした。

このように収入を得る機会を失ったとしても、他社案件で取り戻せる可能性もあるので、やはり複数の翻訳会社と取引しているメリットを感じている。

通訳・翻訳ジャーナルのアンケート結果を見ても、たいていの翻訳者は複数契約している。
大型案件の専属契約というのも憧れるが、私はリスク分散が好きなので、最低3社と取引したい方だ。

国内だけではなく海外の翻訳会社と取引しているのも、ドイツ語と英語の二言語で仕事をしているのも、リスク分散と言ってもよいだろう。

また今後は、ポストエディットを受注するのも、リスク分散になるのかもしれない。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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