「どうして英語とドイツ語は違うのか」と再び文句を言われた
過去記事にも書いた話題なのだが、もう一度取り上げようと思う。
私は大学で化学を専攻し、教養課程の外国語は英語とドイツ語を選択した。
確かに英語の方が学習歴が長いので、ドイツ語は第二外国語ということになるが、「ドイツ語がわかる化学者」と呼ばれたい。
専門書や論文を読むには英語だけで90%以上カバーできるものの、研究者は情報収集能力を高めるために、英語以外に最低1か国語、できれば2か国語を習得すべきだと主張してきた。
しかし研究室では、「英語が完璧でもないのに、どうしてドイツ語を勉強する暇があるのか」だとか、「ドイツ語は英語に似ているから辞書で単語の意味を調べるだけでわかる」と、ほとんど理解されなかった。
今は機械翻訳が出回っているので、受験が終われば、英語すら勉強しない学生が大量発生し、ドイツ語など誰も勉強しなくなるのではないかと危惧している。
そんな状況ではあるが、ドイツ語を勉強してみたいという人から相談されれば、いろいろとアドバイスしている。
そのうちの1人は教会のパイプオルガン奏楽者で、外資系企業に勤めている方だ。
会社では主に英語を使うのだが、同僚にはドイツ人もいるし、ドイツ・オーストリア旅行のためにもドイツ語を話せるようになりたいそうだ。
週に1回、ドイツ語講座に通っているが、なかなか覚えられないという。
私は以前から、毎日15分だけでもよいので、ドイツ語に触れ続けてほしいとアドバイスしていたが、忙しいそうだ。
また、毎日使っている英語が邪魔をするのか、規則の多いドイツ語の文法には慣れないという。
それで今日の礼拝後も駅に行く途中で質問を受け、「どうして英語ではこうなのに、ドイツ語は違うのか」と、また文句を言われてしまった。
ドイツ語の文法が面倒なのは、私の責任ではありません。
日本語だって、どうしてそうなるのかと言われてもうまく説明できないのだから、ドイツ語もそういうものだとそのまま受け入れてほしいものだ。
それで、今日の具体的な質問とは、「2年間」という期間の表現である。
例えば、「私は横浜に2年住んでいる」は、次のようになる。
英語: I live in Yokohama for two years.
ドイツ語: Ich wohne zwei Jahre in Yokohama.
英語では前置詞 for を使うのに、どうしてドイツ語では für を使わないのか、という質問だった。
4格名詞 zwei Jahre の副詞的用法で、これで「2年間」という期間を表していると説明した。
また、für zwei Jahre は、例えば、「2年の予定で家を借りる」などの予定期間に使うと説明した。
Ich miete ein Haus für zwei Jahre.
これで納得してほしいのだが、もしかすると今度は、「for と für は似ているのにどうして違うのか」と言われそうだ。
私は大学で化学を専攻し、教養課程の外国語は英語とドイツ語を選択した。
確かに英語の方が学習歴が長いので、ドイツ語は第二外国語ということになるが、「ドイツ語がわかる化学者」と呼ばれたい。
専門書や論文を読むには英語だけで90%以上カバーできるものの、研究者は情報収集能力を高めるために、英語以外に最低1か国語、できれば2か国語を習得すべきだと主張してきた。
しかし研究室では、「英語が完璧でもないのに、どうしてドイツ語を勉強する暇があるのか」だとか、「ドイツ語は英語に似ているから辞書で単語の意味を調べるだけでわかる」と、ほとんど理解されなかった。
今は機械翻訳が出回っているので、受験が終われば、英語すら勉強しない学生が大量発生し、ドイツ語など誰も勉強しなくなるのではないかと危惧している。
そんな状況ではあるが、ドイツ語を勉強してみたいという人から相談されれば、いろいろとアドバイスしている。
そのうちの1人は教会のパイプオルガン奏楽者で、外資系企業に勤めている方だ。
会社では主に英語を使うのだが、同僚にはドイツ人もいるし、ドイツ・オーストリア旅行のためにもドイツ語を話せるようになりたいそうだ。
週に1回、ドイツ語講座に通っているが、なかなか覚えられないという。
私は以前から、毎日15分だけでもよいので、ドイツ語に触れ続けてほしいとアドバイスしていたが、忙しいそうだ。
また、毎日使っている英語が邪魔をするのか、規則の多いドイツ語の文法には慣れないという。
それで今日の礼拝後も駅に行く途中で質問を受け、「どうして英語ではこうなのに、ドイツ語は違うのか」と、また文句を言われてしまった。
ドイツ語の文法が面倒なのは、私の責任ではありません。
日本語だって、どうしてそうなるのかと言われてもうまく説明できないのだから、ドイツ語もそういうものだとそのまま受け入れてほしいものだ。
それで、今日の具体的な質問とは、「2年間」という期間の表現である。
例えば、「私は横浜に2年住んでいる」は、次のようになる。
英語: I live in Yokohama for two years.
ドイツ語: Ich wohne zwei Jahre in Yokohama.
英語では前置詞 for を使うのに、どうしてドイツ語では für を使わないのか、という質問だった。
4格名詞 zwei Jahre の副詞的用法で、これで「2年間」という期間を表していると説明した。
また、für zwei Jahre は、例えば、「2年の予定で家を借りる」などの予定期間に使うと説明した。
Ich miete ein Haus für zwei Jahre.
これで納得してほしいのだが、もしかすると今度は、「for と für は似ているのにどうして違うのか」と言われそうだ。