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英語: serum といっても「血清」ではない

今月担当した英語特許和訳のチェックで、見慣れた単語が意外な意味を持つことを知った。
それは serum

最近は医薬関係の特許が続いていたので、serum が出てくると反射的に血清と思ってしまう。

今回の特許は、医薬品を皮膚に塗布する装置に関するものなので、医薬関係で「血清」と条件反射したのかもしれない。

ただし、その装置は、保湿剤やクリームを塗布するにも使えるとのことで、その説明の場合、「血清」では違和感がある。

それで医薬品から離れて、化粧品関係の用語を調べてみると、serum美容液、セラムとのことだ。

例えば、次のリンクから、美容液【ビヨウエキ、serum】の説明で確認してほしい。
www.cosmeconcier.jp/w/145

もう少し調べてみると、化粧品メーカーのサイトだけではなく、通販サイトでも「セラム」と書いている。
美容液を購入するのは、女性の方が多いと思われるので、女性翻訳者であれば間違わなかったと思う。

今回の翻訳者は、医薬特許ということに引きずられ、そして男性だったから「血清」にしたのかもしれない。

私も化粧品にはほとんど興味がないので、「セラム」という用語を初めて知った。
serum には他にもいろいろな意味があるので、今後も多義語には気を付けよう。

以前もマスカラの特許を読んだことがあるが、使ったことがないので図面を見ても特徴が実感できなかった。
まあ、実在するものを指す用語だから、調査して判明したのでよかったと思うことにしよう。

テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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