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教会員のフランス語翻訳者から訳書をいただきました

教会には様々なところから人々が集まっている。
現役世代は普通の会社員が大半だが、既に引退した方を含めれば、大学教授や官僚だった人もいる。
神学者並みに聖書に詳しくて、古典ギリシャ語も楽に読める人もいる。

私は英語とドイツ語の能力の向上に忙しくて、古典ギリシャ語もヘブル語も全く学習していない。
必要なときには逐語訳聖書で確認することにしているので、英語とドイツ語の知識でなんとか対応できていると思う。

高校の英語の先生もいるし、私以外にも翻訳者や通訳者もいる。
伝道委員会で一緒に奉仕している委員には、フランス語翻訳者の方がいる。
外語大卒でパイプオルガン奏者でもある。

いろいろな分野の翻訳をしているが、特許は面倒なので、いくら頼まれても受けないと言っていた。
理系の私でも特許を読むのは疲れてしまうので、翻訳会社が外語大で特許翻訳者のリクルートをしても成果がないのは理解できる。

そして先日、そのフランス語翻訳者の方から、訳書をいただいた。
医学史に関するフランス語の書籍を、2名で半分ずつ和訳したものだ。

新しい病気が発見されたときに、その患者がどう扱われたのか、医学の発展にはかなりダークな一面があると知ることができる本だ。
読んでいて気分が悪くなるような事例もあるが、遠慮せずに書いているところが、逆に気に入った。

翻訳していて気分はどうだったのだろうか。
後で聞いてみよう。

また、化学者の私にとって、サリドマイドの章が一番気になった。
ドイツの製薬会社グリューネンタールの汚い所業も、隠すことなく記されている。

フランスの本なので、事例が欧米に偏っているのは仕方ないかもしれない。
アジアの事例ではSARSが紹介されているのみ。
それでも日本国内ではほとんど話題となっていない症例もあるので、貴重な資料になると思う。

外国の様々な著作が日本語で読めるのも、翻訳者が努力しているおかげだ。
外国語を習得しなくても、日本語だけで情報収集できるのだから、日本人は幸せなのではないだろうか。

これからも、外国の情報を知りたい人のために代理で読んで奉仕するという姿勢で取り組みたいものだ。

テーマ : SOHO・在宅ワーク
ジャンル : ビジネス

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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