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BioNTechがドイツ・マールブルクでCOVID-19ワクチンを生産

ファイザーの COVID-19 ワクチンの話題が毎日報道されている。
極低温保管にどう対応するか、1個のバイアルから6人分取れないのか、など。

その話題のファイザーと共同で mRNAワクチンを開発したのが、ドイツのバイオベンチャー BioNTech(ビオンテック)である。

そして本日2月10日、ドイツ・マールブルクでワクチン生産を開始することを発表した。
プレスリリースは次のリンクから。
investors.biontech.de/news-releases/news-release-details/update-vaccine-production-biontechs-manufacturing-site-marburg (英語)
investors.biontech.de/de/news-releases/news-release-details/update-zur-impfstoffproduktion-biontechs-produktionsstaette (ドイツ語)

ブレスリリースは英語とドイツ語の両方があるので、バイオ系専門用語の勉強にも使えるかもしれない。

また、ZEIT紙のオンライン記事は次のリンクから。
www.zeit.de/wissen/gesundheit/2021-02/corona-impfstoff-biontech-produktion-marburg-hessen

Behringer の設備を買い取って、COVID-19 ワクチン生産用に改装し、生産の許可が得られたそうだ。
実際にマールブルクの設備で生産したワクチンの検査が必要だが、2月から3月に行われるという。
そして4月上旬には最初のワクチンが出荷できるようだ。
年間で最大7億5千万回分を生産可能で、今年前半に2億5千万回分を生産予定。

マールブルクは人口約8万人の小さな大学街であるが、マールブルク大学には世界中から研究者がやってくる。
私の留学先でもあるし、岡田晴恵教授もウイルス研究のために留学した。
ウイルス研究の中心地の1つであるマールブルクで、COVID-19ワクチンを生産するというのは感慨深い。

日本も世界中から研究者が集まるような環境を整えて、最先端の研究開発をするベンチャー企業を育成しないと、いつの間にか後進国になってしまうことだろう。

ただ、ノーベル賞受賞者が何度言っても変わらないので、もうだめかもしれない。

テーマ : コロナウイルス感染症
ジャンル : ニュース

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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