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新政権ではアイヌ語も取り上げてほしいものだ

今月のニュースでは自民党総裁選挙の話題が多くなっている。
いろいろな政策が公約として掲げられているが、これは自民党内の選挙なので、党内右派を意識した発言が多いように感じる。

河野太郎議員の出馬表明会見での、「日本の特徴は皇室と日本語」には驚いた。
わざわざこんなことを宣言しなければならないほど、自民党は窮屈な政党になったということか。

多文化共生社会を目指すのであれば、「先住民族の権利を尊重して、まずはアイヌ語の日本国憲法も教科書に載せる」くらいのことを言ってもよさそうだが、選択制夫婦別姓も認めない勢力が強いので、無理かもしれない。

ノルウェーでは、と言うと、「また欧米を礼賛する出羽守が出てきた」と批判されそうだが、政府ウェブサイトは少数民族のサーミ語でも記載されている。

各省庁のプレスリリースではサーミ語バージョンがない場合もあるが、新型コロナウイルスの情報など重要なものはノルウェー語とサーミ語で発信している。

ウポポイが開館して、説明文はアイヌ語だし、記念切手も発行されて、アイヌ文化・アイヌ語が注目されていると思っていた。

しかし、東京オリンピック開会式の当初案でもアイヌ民族の舞踊は排除され、無視しているわけではないが受け入れることもない、という冷たい態度を和人は示した。

そんな雰囲気の7月に購入した書籍の1つは、白水社の「ニューエクスプレス+ アイヌ語」

白水社のサイトは次のリンクから。
www.hakusuisha.co.jp/book/b584600.html

東北地方で生まれたことも関係するが、小学生の頃からアイヌ語には興味を持っていた。
国立大学付属小学校の実験授業ということなのか、社会の授業では東北地方の観点から日本史を学んでいた。
その中でアイヌ語由来と思われる地名や名詞が例示されることはあった。
www.nochuri.co.jp/report/pdf/n0310dan.pdf (遠野物語とアイヌ語地名)

ただ、残念ながら、体系的にアイヌ語を学ぶ機会はなかった。

それでも近年、白水社のニュースエクスプレスシリーズを含めて、マイナー言語を日本語の解説で勉強できるという幸せな環境となってきた。

仕事で使う英語とドイツ語、そして情報収集の幅を広げるためのノルウェー語とアイスランド語、また聖書を読むための古典ヘブライ語・古典ギリシャ語・ラテン語が優先かもしれないが、定年後も続ける語学学習の1つにアイヌ語を入れておきたい。

テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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