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「理工系のAI英作文術」を予約した

5月発売予定の理工系のAI英作文術(西山 聖久 著、化学同人)を注文した。
www.kagakudojin.co.jp/book/b603807.html

大学を離れてから英語論文を書くことはなかったし、多分これからもないだろう。
ただ、最近発展している機械翻訳を利用することをテーマにしているので興味がある。

予告と目次だけでは詳細を判断できないのだが、機械翻訳の欠点にも触れているので、機械翻訳への過大な期待による誤解は、ある程度防ぐことができそうな書籍である。

それでも、Chapter 4 の記述を無視する人もいるのではないかと、少々危惧している。
Chapter 4 AI自動翻訳にできないこと

私が大学院時代に英語論文を書いたときには、同じ研究分野の論文を大量に読んで学んだ表現を使った。
英語論文の書き方の書籍もたくさん読んだ。
そして教授の添削を受けてから投稿し、場合によっては、学会誌編集部が依頼したネイティブ校閲を参考にして書き直した。

そして私の研究室では、それまで博士論文は日本語で書いていたのだが、私が博士を取るときから英語で書く方針に変わった。
英語が苦手な学生にはハードルは高かったようだ。

その後、大学院では外国人教授が英語で講義したり、英語での学会発表練習も行われるようになった。
それでも英語が苦手な学生はいるので、機械翻訳に頼りたい人もいるだろう。

下書きとしては使えるのかもしれないが、英語能力があまり高くない学生は推敲できないので、そのまま教授に見せて怒られそうだ。

それよりも気がかりなのは、うっかりして、ネット上の無料の機械翻訳サービスを使ってしまうことだ。
入力したデータは、そのまま機械翻訳サービスの学習用データに使われてしまう。
下書き原稿であっても、未発表のデータを含むのだから、機密保持の観点から勧められない。

書籍が届いてから、そのような注意事項の記載を確認してみよう。

テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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