「英語と中国語 10年後の勝者は」(五味洋治、小学館新書)
外国語に関する書籍ということで、「英語と中国語 10年後の勝者は」(五味洋治、小学館新書)を購入した。
小学館のサイトでの紹介は次のリンクから。
www.shogakukan.co.jp/books/09825441
言語の覇権争いにも興味があるのだが、「第5章 日本語は役に立たない言語になったのか」のなかで、機械翻訳についても触れているので購入した。
言葉の壁を乗り越えるテクノロジーとして、機械翻訳、AI翻訳が取り上げられている。
著者は日韓・韓日翻訳を例示して、現在の精度が90%以上であり、今後100%に近い精度になると予測されているため、「韓国語の翻訳者を目指す若い人は夢を諦めた方がいいのだろうか」という問いを持っている。
それに対して通訳者の矢野百合子さんが答えている。
「当分AIは人間に取って代われません」とのことだ。
人の言語活動には不合理な「揺らぎ」があり、状況に応じて使い分けできる人間の通訳・翻訳者の方が有利だという。
それでも翻訳では、「とりあえずAIで訳してみて、おかしなところがあるものだけを、ヒトの翻訳者に依頼する」ようになると予測している。
内容や難易度によってすみ分けすることになりそうだが、機械翻訳を使う場合には、おかしな翻訳だと気付くかどうかが重要だろう。
原文を参照しながら読んだときに、変だなと気付くにも語学の知識が必要だし、流暢に見えるように体裁を整えた機械翻訳の出力に惑わされないことも大切だ。
10年後どうなっているのか少々不安でもあるが、生き残る翻訳者でありたいものだ。
小学館のサイトでの紹介は次のリンクから。
www.shogakukan.co.jp/books/09825441
言語の覇権争いにも興味があるのだが、「第5章 日本語は役に立たない言語になったのか」のなかで、機械翻訳についても触れているので購入した。
言葉の壁を乗り越えるテクノロジーとして、機械翻訳、AI翻訳が取り上げられている。
著者は日韓・韓日翻訳を例示して、現在の精度が90%以上であり、今後100%に近い精度になると予測されているため、「韓国語の翻訳者を目指す若い人は夢を諦めた方がいいのだろうか」という問いを持っている。
それに対して通訳者の矢野百合子さんが答えている。
「当分AIは人間に取って代われません」とのことだ。
人の言語活動には不合理な「揺らぎ」があり、状況に応じて使い分けできる人間の通訳・翻訳者の方が有利だという。
それでも翻訳では、「とりあえずAIで訳してみて、おかしなところがあるものだけを、ヒトの翻訳者に依頼する」ようになると予測している。
内容や難易度によってすみ分けすることになりそうだが、機械翻訳を使う場合には、おかしな翻訳だと気付くかどうかが重要だろう。
原文を参照しながら読んだときに、変だなと気付くにも語学の知識が必要だし、流暢に見えるように体裁を整えた機械翻訳の出力に惑わされないことも大切だ。
10年後どうなっているのか少々不安でもあるが、生き残る翻訳者でありたいものだ。