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「真夏の甲子園はいらない」(岩波ブックレットNo.1077)

昨日4月5日、新発売の岩波ブックレット「真夏の甲子園はいらない」を購入した。
岩波書店のサイトでのリンクは次の通り。
www.iwanami.co.jp/book/b623485.html

【真夏の風物詩、国民的行事として親しまれる夏の甲子園大会。だが、甲子園に出ることだけが野球の全てだろうか? 野球をする喜びを球児から奪ってしまう高校野球の現状と、その打開策について、野球をこよなく愛する二人が敢えて直言する。高校生による、高校生のための野球を実現するために、私たちにできることとは?】

岩波書店だから可能だったのか、高校野球の問題点を考えるための書籍がようやく出版された。

東京オリンピックの金メダルに続いて、WBC優勝の大騒ぎの余韻が続いているように思うが、春の選抜高校野球が終わったタイミングで、高校野球の改革を考えてはどうだろう。

私が中学から経験したバレーボールでも、指導者の暴行や部員の自殺など問題点はあるが、高校野球の方が課題は山積していると思う。

野球好きの大人が楽しむために、どうして高校生が犠牲にならないといけないのだろうか。
誰かが熱中症で亡くなるまで改善しないのだろうか。

試合中に足が痙攣した選手に、相手チームからスポーツドリンクを渡すシーンを感動的に伝えるのではなく、こんな危険な条件で試合をするのはやめようと言うのがメディアの役割だろう。

真夏の大会を毎年北海道で開催して、5会場で同時に試合を進めれば、一番暑い時間帯を避けることもできるだろう。

それにライセンス制度もないのに、指導者と自称しているのも、他のスポーツ団体とは異なる点だ。
プロ野球でもスポーツ医学などの知識がない人が、単に名選手だったというだけの理由で監督やコーチをしている。

サッカーJリーグとの違いも記載があるので、子供たちにまともな環境でスポーツを経験してもらうことについて、このブックレットを読んで考えてほしい。


テーマ : 高校野球
ジャンル : スポーツ

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高校野球の常識を変えたいには「真夏の甲子園は嫌だ」が入るのか

私はインターハイに出場経験があるのだが、真夏の時期の試合というだけではなく、事前合宿の猛特訓もかなりきつくて、よくモチベーションを維持できたものだと、今でも不思議だ。 ミスをすれば怒鳴られるし、絶対に取れないボールに対しても飛び込んで気合を示さないといけないし、久しぶりのインターハイ出場で OB が集まって、練習ではああしろこうしろと振り回されたり、本当の意味のスポーツをしていたのか疑問だ...

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Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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