fc2ブログ

ネコにマタタビ(生物の科学 遺伝2023年3月号)⇒追加 科学(岩波書店、2023年5月号)

(最終チェック・修正日 2023年04月28日)

3月発売の雑誌なのだが、1か月以上経過した今日、「生物の科学 遺伝」2023年3月号を購入した。
近くの書店にはないので、京急百貨店の八重洲ブックセンターに寄ったときに、特集を確認してから購入している。

3月号の特集は「ネコのズーロジー(動物学)」
この号のリンクは次の通り。
seibutsu-kagaku-iden2.jimdo.com/backnumber/2023%E5%B9%B43%E6%9C%88%E7%99%BA%E8%A1%8C%E5%8F%B7/

私はどちらかというとネコの方が好きだ。
それで、この特集号を購入したのだ。

ネコの iPS細胞や、屋外にあふれるイエネコの社会問題など、興味ある記事が多い。
その中でも、化学者として特に興味があるのが、ネコにマタタビの総説だ。

この研究の紹介は、例えば、サイエンスポータルを参照してほしい。
scienceportal.jst.go.jp/gateway/clip/20210128_g01/

ネコのマタタビ反応には、蚊を寄せ付けないという化学防御の意味があった。
この新知見は驚きであった。

【追記(4月28日):
岩波書店の科学 2023年5月号が届き、特集は「匂いとフェロモンの科学」で、「ネコのマタタビ行動」という記事もある。
www.iwanami.co.jp/book/b625798.html

マタタビに含まれる活性成分であるネペタラクトールの蚊よけ効果については、この「科学」での記事の方が詳しく紹介されている。】

しかも、本能による行動であり、学習したものではないのだ。
どのようにしてマタタビ反応を獲得したのか、そしてなぜネコ科動物に特有なのか、謎はまだまだ続く。


岩手大学農学部などの研究チームが、ネコのマタタビ反応の謎を解明した。岩手大学と京都大学のプレスリリースのリンクは、それぞれ以下の通り。www.iwate-u.ac.jp/cat-research/2021/01/003871.html(岩手大学)www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2021-01-21 (京都大学)ScienceAdvances に掲載された論文のリンクは次の通
英語 fur、ドイツ語 Fell:「毛皮」でなく「被毛」

テーマ : 生物学
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR