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マライ・メントラインさん、お好み焼き屋で入店拒否された

私は博士号取得後にドイツ留学を希望して奨学金に応募した。
その面接では研究計画だけではなく、英語以外の語学(ドイツ語、スペイン語、中国語)の学習歴があることについて質問された。
その予想外の質問に対して、準備はできていなかったが、次のように答えた。

大学の研究室の中では留学生とは英語だけでもよいが、家族を含めて日本で受け入れていることを示すには、彼らの母国語で少しでも会話ができた方がよいと考えている。

今はもう大学で働くことはないと思うが、駅の券売機で困っている外国からの旅行者がいれば手伝うし、介護の実習先への道順がわからずに尋ねてきたフィリピン人の方を、その老人ホームまで送ったこともある。

日本でも、個人的には私のように世話好きの人も多いのだが、国・政府としては「外国人お断り」のように思える。
例外は、日本にとって役に立つ外国人、お金を使う旅行者、何年か経てば帰国するであろうプロスポーツ選手など。

特に難民認定率の低さが指摘されており、昨日5月2日の BS-TBS 報道1930 でも問題点を実感した。
そして番組の一番最後に、マライ・メントラインさんの発言に驚いた。
お好み焼き屋に入ろうとしたら、外国人ということが理由なのか、入店を拒否されたというのだ。
気になった人は他にもいて、SNSなどでも広まっている。

マライさんは、千代田区観光協会のサイトで、お好み焼きも含めて日本の食を紹介している。
visit-chiyoda.tokyo/app/feature/detail/134

その店では、以前に何かトラブルがあったのかもしれないし、店員が英語ができなくてパニックになっただけかもしれない。

このサイトの記事を、お店側は知らなかったのかもしれないが、マライさんは日本語で話しかけたはずだし、お店に迷惑をかけるような行為はしないはずなのに。

知らない他人に対する態度として、日本ではなるべく関わりたくないという反応が優先するのではないか。
ドイツで私は入店拒否はなかったので、21世紀なのに日本がまだ変わらないことにがっかりしている。


テーマ : 気になる
ジャンル : テレビ・ラジオ

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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