「油圧放射線」とは何だろう
この連休は、世間一般と違って、特に出かける予定はない。
所属する教会に行くことが、一番の遠出である。
昨日3日は夜に教会に行って、毎月第1水曜日の聖書研究会・祈祷会に参加した。
7日には夕礼拝の司式を担当するので、明日5日に祈りの言葉を考えて、6日には讃美歌などの練習もする予定だ。
日常の買い物や家事をしてのんびり過ごす予定だったが、海外の翻訳会社から独日翻訳のチェックを頼まれた。
納期も厳しくないので受注することにした。
今月の交通費分は稼げるだろう。
今回もまた、違和感のある和訳に出会った。
それは「油圧放射線」。
元のドイツ語は Hydraulikstrahl という複合語なので、Hydraulik + Strahl に分けて考えることになる。
それで翻訳者は、「油圧放射線」と、逐語訳したようだ。
前後を読むと、「加圧状態にある油圧系統の配管の穴や裂け目からオイルが漏れている」という状況がわかる。
オイルは加圧されているので、噴水のように勢いよく噴き出していることだろう。
ということで、文意から「オイル噴出」と修正した。
名詞 Strahl は多義語であるから、当然ながら、文意を理解して訳語を選択しなければならない。
例えば、小学館独和大辞典第2版の記載を一部引用しよう。
Strahl 男 単数2格 Strahls, Strahles 複数 Strahlen
1 a) 光, 光線
2 (液体の)噴射, 噴出
3 ((ふつう複数で)) 〘理〙光線; 熱線, 放射線, 電磁波
2番目の意味を知らなくて「放射線」を選んだとしても、油圧系統の故障の説明には合わないことに気付いてほしい。
そして独和や独英を調べて、正しい訳語にしてほしいものだ。
また、2番目の意味のときは、複数形はまれであり、逆に3番目の意味のときは、ほぼ複数形である。
ちなみに、2番目の意味では液体だけではなく気体・ガスの場合もある。
気象用語の Strahlstrom ジェット気流 を知っていても損はないだろう。
所属する教会に行くことが、一番の遠出である。
昨日3日は夜に教会に行って、毎月第1水曜日の聖書研究会・祈祷会に参加した。
7日には夕礼拝の司式を担当するので、明日5日に祈りの言葉を考えて、6日には讃美歌などの練習もする予定だ。
日常の買い物や家事をしてのんびり過ごす予定だったが、海外の翻訳会社から独日翻訳のチェックを頼まれた。
納期も厳しくないので受注することにした。
今月の交通費分は稼げるだろう。
今回もまた、違和感のある和訳に出会った。
それは「油圧放射線」。
元のドイツ語は Hydraulikstrahl という複合語なので、Hydraulik + Strahl に分けて考えることになる。
それで翻訳者は、「油圧放射線」と、逐語訳したようだ。
前後を読むと、「加圧状態にある油圧系統の配管の穴や裂け目からオイルが漏れている」という状況がわかる。
オイルは加圧されているので、噴水のように勢いよく噴き出していることだろう。
ということで、文意から「オイル噴出」と修正した。
名詞 Strahl は多義語であるから、当然ながら、文意を理解して訳語を選択しなければならない。
例えば、小学館独和大辞典第2版の記載を一部引用しよう。
Strahl 男 単数2格 Strahls, Strahles 複数 Strahlen
1 a) 光, 光線
2 (液体の)噴射, 噴出
3 ((ふつう複数で)) 〘理〙光線; 熱線, 放射線, 電磁波
2番目の意味を知らなくて「放射線」を選んだとしても、油圧系統の故障の説明には合わないことに気付いてほしい。
そして独和や独英を調べて、正しい訳語にしてほしいものだ。
また、2番目の意味のときは、複数形はまれであり、逆に3番目の意味のときは、ほぼ複数形である。
ちなみに、2番目の意味では液体だけではなく気体・ガスの場合もある。
気象用語の Strahlstrom ジェット気流 を知っていても損はないだろう。