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機械翻訳としてのChatGPTの活用(山田優、英語教育別冊2023年8月)

予約していた「英語教育別冊2023年8月」が、発売日の今日7月21日に入荷したとメールが来たので、仕事が終わってから食料品の買い物の前に受け取りに行った。

タイトルは「英語教師のためのアナログ×デジタル活用ガイド」
大修館書店のサイトのリンクは次の通り。
www.taishukan.co.jp/book/b627521.html

私は理科の教員免許を持っているが、英語は持っていない。
それでも語学の学習については興味があるので、気になる記事があると購入している。

今回の別冊は、第2部「自動翻訳・対話型AIで変わる英語学習・指導」を読むために購入したと言ってもよい。

まず読んだのは、山田優・立教大学教授が寄稿した「機械翻訳としてのChatGPTの活用 - 英語学習のためのプロンプトが鍵に」
トラックバックした投稿で紹介した英語教育2022年10月号の記事と関連している。

機械翻訳(MT)の精度が大幅に向上した現在では、MT訳を Good Model として捉えて、「MTから学ぶ」という英語学習への活用を提案している。
ただし、ここで紹介している事例は、英語学習者としての学生が使うと想定しており、プロの翻訳者が仕事に使えるかどうかではない。

今回は特に、MT を英文ライティングに活用したときの問題点を ChatGPT の柔軟性で補おうというもののようだ。
3つの問題点について紹介しているが、ここではそのうちの1つを取り上げよう。

その問題点とは、「Good Model として MT を使用するには、英語のレベルが学生よりも高すぎる」。
示された MT英訳例を見ると、一昔前とは異なり、修正が不要であり、学習者はこのまま英語表現を学ぶことができる。
ただ、その英訳例のレベルは CEFR B1 レベルとのことで、高校生にはレベルが高すぎる場合がほとんどだ。

その場合、例えば、「CEFR A1レベルの英語にしてください。」を加えて指示すると、学習者のレベルに応じた英語が出力される。

誰にでも合う方法というわけではないが、英語学習のツールの1つとして考えてもよいのではないだろうか。


英語教育別冊202308

昨日14日発売の「英語教育」10月号を購入したのは、特集記事を読みたかったからだ。特に、第2特集の「ジーニアス英和辞典」第6版と、第3特集のうち機械翻訳に関する記事だ。第3特集のタイトルは、「ICT技術を活かした学習・指導のDX」だ。今では学校教育でも ICT (Information and Communication Technology、情報通信技術) を活用するようになってきた。私が学校で英語を勉強していた頃は、辞書も参考書も紙媒体だけ...
「機械翻訳の英語教育への応用」(英語教育2022年10月号)


テーマ : 語学の勉強
ジャンル : 学問・文化・芸術

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ChatGPT翻訳術(山田優、アルク)

今日は新型コロナウイルスワクチンの抗体量の変化を調べる研究のため、都内の病院に行って採血した。 問診では健康状態に変化がないことを報告し、COVID-19陽性者との接触もなかったことも伝えた。 もし新しい株に感染していれば、血液中の感染抗体の検査で判明するので、そのときに無症状感染者だったとなるが。 少量だが血を抜かれたので、駅前のスターバックスに寄って、オーツミルクのブロンドラテとアップ...

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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