fc2ブログ

教会の玄関前に駐車しないでほしいのに

教会の役員会では様々なことを審議している。
キリスト教信仰に関わることから日常の困りごとまで、と言ってもよいだろう。

今年は3年振りに洗礼を授けた。
洗礼を希望する方の面談である「試問会」を行い、その信仰が正しいものであることを確認し、この人に洗礼を授けてもよいのかどうか、役員会の責任で決定する。

このような責任が重大な決定もあれば、教会の玄関前に「駐車禁止」の看板を設置するという、俗世間でよくありそうな問題の対応もある。

教会の玄関前は、車椅子で来られる方のために、介護タクシーなどが入る車寄せになっている。
そのため、道路から約3メートルほど奥に引っ込んでいることもあり、車道の幅員が広がったと勘違いしたドライバーが、駐車スペースとして勝手に使うことが絶えない。

平日ならば教会の利用者が少ないので我慢できるが、礼拝を行う日曜日は本当に困っている。
日本人は思いやりがあるなんて嘘だと思うほどだ。

教会に来るのは元気な若者だけではない。
車椅子の方もいれば、杖をつきながら歩いてくる高齢者、白杖を使う視覚障害者など、駐車車両が1台あるだけで苦労する人の存在を想像できていない。

教会の人は穏やかなことが多いので、きつく文句を言うこともなく、警察を呼ぶこともないので、甘く見られているのかもしれない。
近所の複数のマンションでは、出入口付近に駐車していると罵声を浴びるようなので、文句を言いそうにない教会の前を選んでいるのかもしれない。

これまでの迷惑駐車の例を列挙しよう。

工事関係の大型車が時間調整のために駐車していたことがある。
移動をお願いしたが、聞こえないふりをして同僚と打ち合わせを続けていた。

飲料の自動販売機に補充する作業をするために、長時間駐車する業者もいる。
近くには停められそうな場所がないのは確かだが、それでも玄関前に陣取るのは困ったものだ。

車椅子の方が帰宅するので介護タクシーを呼んだところ、駐車車両が邪魔で教会玄関に近づけず、その駐車車両が移動するまで介護タクシーに乗ることができなかった。

玄関前に宅配業者が駐車して配達に行こうとしていたので呼び止め、ここは玄関前であること、これから車椅子の方が来ること、高齢者が多いことを説明した。
このドライバーは理解してくれて、10メートルほど移動して、玄関前を開けてくれた。
それでも、短時間なら建物の玄関前に停めてもいいだろうと、自己流解釈をするのは困る。

今日も役員会が終わって夕礼拝の準備を始めたところ、玄関前に駐車車両がいた。
ドライバーに移動をお願いすると、スマホをいじりながら、「ああそう」と言うだけで移動しない。
もう一度、理由を説明して移動を促したが、全く移動しようとしない。

その車を先頭に、隣の公園前の道路に6台並んでいた。
近くで中学受験の模試があったようだ。
その受験対策塾では、公共交通機関を利用するように親に通知しているそうだが、自家用車で来て、駐車場に入れることもなく、路上駐車で模試が終わるのを待っている。

教会の玄関前に駐車しても、警察が来なければそのドライバーにとっては損はしないことだし、車椅子の方や高齢者は、そのドライバーと利害関係がないので思いやりを示す必要も感じないのだろう。

このドライバーは仕事でもコンプライアンス意識が欠如した行動をするのだろうか。
損得勘定で動くのであれば、仕事であれば相手に合わせて真面目にルールを守るのだろう。
それは処世術なのかもしれないが、正しい態度なのだろうか。

塾が禁止している自家用車で送迎し、相手によって態度を変えるそんな人の子供でも、中学受験を勝ち抜いて有名大学を卒業したときに、車椅子の人や歩行が困難な高齢者がいるはずだと考える人になってもらいたいものだ。

罪人を赦しなさいと言われても放置できないのは、駐車車両が原因で事故が起きないようにしたいからだ。
しかし、玄関前に駐車しても平気な人には伝わらない。

また嫌がられるかもしれないが、ドイツ人の運転マナーを手本にしてほしいものだ。


有名な自動車メーカーがあるドイツと日本だが、品質の高さは同等であっても、両国の運転マナーには差があると感じる。確かにドイツでも変なドライバーはいるが、日本の方が交通ルールを勝手な自己解釈で運用しているように思える。ドイツの一般道では、病院や学校の近くで制限速度が時速30kmとなっていれば、ポルシェでもフェラーリでも、時速30kmに減速して守っている。しかし日本では、制限速度を守ると後続車に煽られて...
なぜ歩道上に停めて歩行者が通れないようにするのだろうか


テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

FC2カウンター
カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR