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ゲーテと化学者との交流に関する科学史の本を読み始めた

久しぶりに化学に関するドイツ語書籍を買おうと思い、紀伊国屋書店の通販サイトを覗いた。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/

有機化学の本を探していたが、ゲーテに関する書籍が気になったので、科学史の勉強として購入した。

Rüdiger Stolz 著、"Goethe und seine Chemiker : Ratgeber, Helfer und Vertraute" である。
邦題をつけるとすれば、「ゲーテと化学者との交流」 とでもしようか。

 

注文から約2週間で届き、パラパラとめくって拾い読みをしているところだ。

ゲーテに関するウィキペディアの解説は、ドイツ語と日本語ではそれぞれ次のとおり。
http://de.wikipedia.org/wiki/Johann_Wolfgang_von_Goethe
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%95%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%86

ついでに、日本ゲーテ協会のHPは次のとおり。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/ggj/start-j.html

ゲーテは1782年に貴族に列せられ、"von" が付くようになったが、ここではゲーテを貴族ではなく、哲学者・科学者として取り上げたいので、 フォン・ゲーテではなく、ゲーテと呼びたい。

本書の目次は次のとおり。

・Prolog
・Der naturforschende Goethe
・Umbrüche in der Chemie zur Goethezeit
・Goethe Wege zur Chemie
・Der Stammvater: Wilhelm Heinrich Sebastian Bucholz
・Der zweite im Bunde: Johann Friedrich August Göttling
・Goethes chemisches Orakel: Alexander Nicolaus Scherer
・Arbeitskamerad und Vertrauter: Johann Wolfgang Döbereiner
・Der Nachfolger: Heinrich Wilhelm Ferdinand Wackenroder
・Epilog

ゲーテは自然科学分野でも幅広い興味と知識を持ち、 様々な研究成果を挙げている。
解剖学では、顎間骨(Zwischenkieferknochen)がヒトにも存在することを共同発見している。
植物の形態比較でも業績があり、また、私は読んでいないが 「色彩論」 も有名である。

化学では、物質が変化することに興味があったよう で、イェーナ大学での実験について日記に書いたという。
鉱物や植物に由来する色素についての実験もあり、やはり別のものに変化するという現象が好 きだったようだ。

翻訳の依頼がなければ、危険物取扱者試験が終わってから、じっくり読んでみようと思う。
ゲーテ研究者が和訳しないだろうから、読んだ部分については、翻訳メモを残しておこう。

それにしても引用された手紙文などは18世紀のドイツ語なので、苦労するかもしれない。

テーマ : ドイツ語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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