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Bowhead Whaleの和名はセミクジラとホッキョククジラのどっち?

アラスカで捕獲されたクジラの体内から、19世紀後半の銛の破片が見つかったという。
この銛の使用時期は特定可能で、するとそのクジラの年齢は115歳から130歳の範囲だそうだ。

ロイターの配信記事は次のとおり。

【[アンカレジ(アラスカ) 12日 ロイター] アラスカ沖で先月に捕獲された巨大なセミクジラの体内から、1800年代に商業捕鯨で使われていた銛(もり)の破片が見つかった。現地ノーススロープ郡の当局者らが12日に明らかにした。

同地の野生生物学者クレイグ・ジョージ氏は、このクジラの年齢が130歳前後の可能性があると指摘している。

発見された破片は1880年前後に製造されていた爆薬仕掛けの銛の一部。現地に住むイヌイットが先月に捕獲したセミクジラから見つかった。

(追記:その後ロイターは、クジラの和名を「ホッキョククジラ」と訂正した。)

実は私はこのニュースを、ドイツの Der Spiegel 誌で知った。
日本での報道よりも詳しく解説しているので、後できちん と読んでおこう。
http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/0,1518,488305,00.html


今回気になったのは、日本語訳記事でのクジラの和名である。

ドイツ語では Grönlandwal で、「グリーンランドクジラ」 という一般名がある。
そして和名としては、ホッキョククジラ  である。
それがロイターの和訳記事では、セミクジラ となっている。

ロイター英語版の元記事を確認してみた。
http://www.reuters.com/article/scienceNews/idUSN1228690820070613

すると "bowhead whale" と出ていて、英和辞典では 「セミクジラ」 だった。

しかし、"bowhead whale" =「ホッキョククジラ」 とする説明も見つかった。
http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/spec_key/mammalia/mammalia-19.htm

そこではセミクジラの英語名は、"right whale" または "black right whale" である。
「セミクジラ科のクジラ」 とすれば間違いではないが、「セミクジラ」 と断言するのはよくない。
それにセミクジラには3種類いるとも言われ、次のように分類されてもいる。
http://www.s.kaiyodai.ac.jp/museum/public_html/whale_gallery/data_whale-classifi.htm

と ころで財団法人日本鯨類研究所は、こういった報道についてコメントしないのだろうか。
調査捕鯨への抗議活動をテロ行為として糾弾する暇があったら、科学的な発言もしてほしい。

それに今回は、クジラの年齢決定について、既知の方法と比較することが期待されてもいる。
日本は科学的な調査のために捕鯨をしていると主張しているのだから、協力してはどうか。

自分たちが捕獲したクジラだけを対象とするのは、国際協力の観点からおかしいと思う。
まあ、水産庁の天下り先確保と、調査を隠れみのにした捕鯨が目的だから、興味ないのかも。

(最終チェック・修正日 2007年07月01日)


テーマ : 英語
ジャンル : 学問・文化・芸術

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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