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ドイツ語版「死語ノート」

現在使われなくなった単語を、「死語」 と呼ぶことがある。
岩波新書にも 「死語ノート」 という著作があり、その後、続編も出た。

こういった死語はどの言語にもあるわけで、ドイツ語版 「死語ノート」 とも言える本がある。

最近、"Lexikons der bedrohten Wörter" の第2版が出版された。
直訳すれば、「絶滅危惧語辞典」 となるだろうか。
http://bedrohte-woerter.de/

Süddeutsche Zeitung では、絶滅危惧の単語、または既に死語のランキングを発表している。
ドイツ語であるが、写真が一緒に出 ているので、なんとなく内容は理解できるだろう。
http://www.sueddeutsche.de/,tt7m2/kultur/bildstrecke/28/117897/p0/

以 下に、独和辞典での説明も含めて、メモにしておこう。

第10位 
"Schlüpfer": 「(女性・女児用の)下ばき,パンティー」。
また、写真はオジサンだが、「(男性用の)ブリーフ」 の意味もある。
今は "Unterhose" を使うので、死語なのだろう。

第9位 
"hold":形容 詞、「優美な,快い,かわいい,魅力的な」。
辞典では ((雅)) となっており、口語では使わないようである。
私はこの単語を、見たこ とも聞いたこともない。

第8位 
"Lichtspielhaus":「映画館」。今 は "Kino"。
このようにドイツ語の複合語は、基礎的な言葉をつなげて、誰でも理解できるように作る。

第7位 
"fernmündlich":形容詞、「電話による」。今は "telefonisch"。
この単語 も、ドイツ語に元々ある言葉から作られている。
ちなみに、"Telefon" は英語由来ではなく、ギリシャ語由来だと、ドイツ人は言い張る。

第 6位 
"Augenstern":((雅)) 「瞳孔,ひとみ」。通常は "Pupille"。

第 5位 
"bauchpinseln":他動詞。((ふつう過去分詞で)) ((話)) ((jn))
(… に)おせじを言う,へつらう。 通常は "schmeicheln" を使う。
写真はパロディの一種。"Bauch" は「腹」、"Pinsel" は「筆のタッチ」という意味だから。

第4位 
"Labsal": 「さわやかにして元気づけてくれるもの」。
比喩として 「なぐさめ、慰謝」。「楽しみなこと」などと意味の幅は広いようだ。
小説や物語に は出てくるようだが、通常は "Tröstung" を使う。

第3位 
"Dreikäsehoch": 「(一般に)子ども,ちびっこ」。 日常生活では "Kind" でいいだろう。

第2位 
"blümerant": 形容詞、「気分のすぐれない;めまいのしている」。 通常は "unwohl"。
ちなみに語源はフランス語の "bleu mourant" で、写真にある 「花(Blume)」 とは無関係。

第1位 
"Kleinod": 「(高価な)装身具,宝石」。"Edelstein" や "Juwel" が一般的。


ドイツ語和訳のときは、古い文献もあるの で、死語に出会うこともあるだろう。
逆に、日本語からドイツ語に翻訳するときは、時代に合わない単語を使わないように気をつけよう。

ド イツ語研究者ではないが、こういった専門辞書の類も、少しずつ揃えたいものだ。

テーマ : 外国語学習
ジャンル : 学校・教育

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MarburgChemie

Author:MarburgChemie
製薬メーカー子会社の解散後、民間企業研究所で派遣社員として勤務していましたが、化学と語学の両方の能力を活かすために専業翻訳者となりました。

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